中国コーヒーチェーン最大手傘下ファンドが米ブルーボトル店舗事業を買収へ
中国最大手のコーヒーチェーン、瑞幸珈琲(ラッキンコーヒー)を傘下に持つ投資ファンドが、米国発祥のブルーボトルコーヒーの店舗事業を買収することが、3月5日に明らかとなりました。複数の中国メディアがこの情報を報じており、買収価格は4億ドル(約630億円)未満と推定されています。
国際的な合意と事業分割の詳細
このファンドは、ブルーボトルコーヒーの大株主であるスイスの食品大手ネスレと正式な合意に達しました。合意内容によれば、ファンドはブルーボトルが世界中で展開する店舗事業を取得することになります。一方、コーヒー豆などの販売事業については、ネスレが引き続き継続していく方針です。
ブルーボトルコーヒーは、2002年に米国西海岸で創業された「サードウエーブ(第3の波)」と呼ばれる高品質コーヒー店の先駆けとして知られています。日本においても、2015年に東京都江東区に1号店をオープンさせて以降、横浜、名古屋、京都など主要都市に店舗を展開し、独自のコーヒー文化を築いてきました。
業界再編の背景と今後の展望
今回の買収は、中国市場を基盤とするラッキンコーヒーが、国際的なプレゼンスを拡大する戦略の一環と見られています。ラッキンコーヒーは、急速な店舗拡大とデジタル技術を駆使したビジネスモデルで知られ、中国国内で圧倒的なシェアを獲得しています。
この取引により、以下のような変化が予想されます。
- ブルーボトルの店舗ネットワークが、中国資本の下でさらなるグローバル展開を加速させる可能性。
- ネスレはコーヒー豆供給などの中核事業に経営資源を集中させ、収益性の向上を図る見込み。
- アジアを中心としたコーヒー市場における競争環境が、より激化するシナリオ。
業界関係者からは、この買収がコーヒー業界全体の国際的な再編を促す重要な転換点となるという見方も出ています。今後の詳細な契約条件や統合作業の進捗については、引き続き注目が集まっています。



