ツムラが養命酒製造を買収へ 漢方薬と薬酒で相乗効果狙う
ツムラが養命酒製造を買収 漢方と薬酒で相乗効果

ツムラが養命酒製造を買収へ 縮小傾向の薬酒事業に新たな風

漢方薬大手のツムラ(東京都港区)は2026年2月25日、薬用養命酒を主力商品とする養命酒製造(東京都渋谷区)を約68億円で買収すると発表しました。この買収により、両社は生薬原料の共同調達を通じてコスト削減を進め、相乗効果を期待しています。

買収手続きの詳細とスケジュール

買収手続きは今年7月から8月ごろに完了する見通しです。具体的には、6月ごろまでに旧村上ファンド系の投資会社レノが株式公開買い付け(TOB)などを通じて、養命酒製造の株式66.7%を取得します。その後、現在の筆頭株主である投資会社「湯沢」がレノの保有株を買い取り、養命酒以外の事業を会社分割などで切り離した上で、ツムラが全株式を買収する計画です。

養命酒の歴史と近年の課題

養命酒製造によると、養命酒には400年以上の歴史があり、長年のテレビCMや特徴的な赤いパッケージで高い知名度を誇ってきました。しかし、近年はサプリメントや健康食品の台頭により販売が鈍化しており、2025年4月から12月期の養命酒関連事業の売上高は前年同期比で約9%減少しました。物価上昇の影響で消費者の支出が抑制されていることも要因とみられています。

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市場での強みとツムラによる支援

苦境にある養命酒ですが、医薬品としての規制により競合相手が参入しにくいという強みがあります。医薬品と酒の両方の性質を持つ「薬酒」分野では市場シェアをほぼ独占しており、依然として効率的な収益源となっています。一方、ツムラは処方箋を必要とする漢方薬で高いシェアを持ち、薬局などに強固な販路を有しています。今後はツムラの販売網を活用し、養命酒の販売強化を図る方針です。

相乗効果と今後の展望

両社はともに植物を加工した生薬を原料としており、共同での原料調達によりコスト削減を推進します。ツムラの買収は、養命酒のブランド価値と歴史を生かしつつ、新たな販売チャネルを開拓する機会となるでしょう。この提携により、漢方薬と薬酒の分野でさらなる成長が期待されています。

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