原油高が家計を直撃 ペットボトルからオムツまで品薄・値上げの恐れ
原油高で家計直撃 ペットボトルやオムツに品薄・値上げの恐れ

原油価格の急騰が石油化学製品の供給を揺るがす

原油などの供給不安を背景に、原油を出発点として多様な特性を持つ素材に加工される石油化学製品の生産量を減らす動きが国内でも顕在化し始めています。この状況が継続すれば、食品の包装材や衣料品、自動車部品など、日常生活から産業活動まで幅広い製品が品薄になったり、値上がりしたりするリスクが高まっています。

日用品大手もコスト計画の見直しを開始

「夏場までは大きな影響はないが、それ以降まで原油高が続くと、確実に影響が出てくる可能性がある」。マスクや紙オムツ、生理用品などを製造する日用品大手、ユニ・チャームの高原豪久社長は、原油価格の高騰についてこう懸念を表明しました。

同社の製品は、ペット関連商品を除く多くの品目で原材料に石油化学製品を採用しています。現時点では在庫があるため直接的な影響は限定的とされていますが、中東情勢の悪化を受けて、2026年12月期のコスト計画を見直す議論をすでに開始しています。

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国内石油化学メーカーの減産動向

国内の主要な石油化学メーカーも対応に追われています。例えば、茨城県に生産設備を構える三菱ケミカルは、エチレンの減産を余儀なくされるなど、供給体制の調整を進めています。エチレンはプラスチックの基本原料であり、その生産量の減少は、ペットボトルをはじめとする多様な製品の供給網に波及する可能性があります。

石油化学製品は、その汎用性の高さから、現代社会の基盤を支える重要な素材です。原油価格の変動は、単にガソリン価格だけでなく、こうした化学製品を通じて、最終的には家計に直接的な負担として跳ね返ってくる構図となっています。

専門家の間では、原油価格の急騰が続けば、ガソリン価格が1リットルあたり200円を超える見通しも示されています。さらに、石油備蓄の放出など政策的な対応が検討される中、企業と消費者双方が、中長期的なコスト増に備える必要性が高まっています。

今後の展開次第では、食品包装材の不足による流通への影響や、衣料品の価格上昇、自動車部品の調達難など、より広範な経済活動への波及が懸念されます。家計にとっては、日々の買い物から大きな出費まで、あらゆる場面で原油高の影響を感じる時代が訪れるかもしれません。

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