幸楽苑(郡山市)は、郡山市に建設中の新工場完成後の目標としている国内500店舗の出店について、2033年3月期までの達成を見込んでいる。2033年以降には、過去に撤退した西日本エリアへの再進出を目指す。21日に都内で開催された2026年3月期決算説明会で同社が明らかにした。
既存商圏への集中出店と新たな店舗形態
同社は今後、東北や関東を中心とする既存商圏のロードサイドなどに集中的に出店する。従来の郊外型店舗に加え、中華ダイニングメニューを増やした「駅前型」店舗などでの出店拡大を目指す。新工場が稼働する2030年3月期以降は、年間30店舗の出店を見込んでいる。次期社長に内定している芳賀正彦専務営業本部長は「売上高を精査し、既存商圏でも出店余力があると考えている」と述べた。
西日本再進出への戦略
芳賀専務は西日本への再進出についても触れ、「過去の進出では飛び地的な出店で経費が増え失敗した。再進出は(東北・関東での)500店舗達成が前提であり、ドミナント力と経営効率を高めた上で進めたい」と説明。その上で「将来的には西日本を含め国内1000店舗が目標」と述べた。
郡山駅前に初の「駅前型」店舗
幸楽苑が2027年3月期中の出店を計画する「駅前型」店舗の第1号店は、郡山市のJR郡山駅前にオープンする見通しとなった。今後正式に賃貸借契約を交わし細部を詰める。芳賀専務は「契約はまだ決まっていないが(郡山の)可能性が高い」と説明。駅前型店舗の拡大については「仙台市や青森市など物件を実際に見て出店したい」と述べた。
社長交代「今回は失敗しない」
幸楽苑の新井田傅会長・社長は、6月の株主総会と取締役会後に内定している社長交代について「(芳賀専務は)現場主義の人間。働く人と現場をより良くしてくれると考え決断した」と説明した。記者から過去2回の交代がうまくいかなかったことを問われると「理論に対する信頼感がある。今回は失敗しない」と強調した。



