兵庫県尼崎市で配達弁当による大規模食中毒、342人が症状 ノロウイルス検出
配達弁当で食中毒342人 ノロウイルス検出 兵庫・尼崎 (06.03.2026)

配達弁当による大規模食中毒発生、兵庫県尼崎市で342人が症状

兵庫県尼崎市は2026年3月6日、同市内の弁当製造会社「一栄給食」が製造した配達弁当を原因とする大規模な食中毒事件について、詳細な調査結果を発表しました。この食中毒により、合計342人が下痢や嘔吐、発熱などの症状を訴えたことが明らかになりました。

過去10年で例のない規模、12人が入院

市の担当者によれば、この食中毒事件は「過去10年で例のない規模」とのことです。有症者の年齢層は1歳から99歳までと幅広く、そのうち12人が入院する事態となりました。幸いなことに、現在では全員の症状が治まっていると報告されています。

食中毒の原因となった弁当は、2026年1月26日から28日にかけて製造されたものです。これらの弁当は福祉施設などに配達されたもので、店頭での販売は一切行われていませんでした。市の調査により、有症者に共通する食事が同社の弁当以外になかったことから、食中毒と断定されました。

ノロウイルスが検出、会社は営業禁止処分で廃業

一部の有症者の便からは、ノロウイルスが検出されました。このウイルスは、食品を介した感染症の原因として知られており、激しい胃腸症状を引き起こすことが特徴です。

食中毒事件を受けて、弁当製造会社「一栄給食」には営業禁止処分が下され、同社は2026年2月27日付で廃業に至りました。市は事件が最初に発表された1月31日時点では有症者が32人だったものの、その後も継続的に調査を実施し、最終的な被害規模を明らかにしました。

この事件は、配達弁当という形態における食品衛生管理の重要性を改めて浮き彫りにしています。特に福祉施設など、抵抗力の弱い人々が利用する場への供給においては、より一層の注意が求められるでしょう。市は今後も再発防止に向けた取り組みを強化していく方針です。