東京株式市場が大幅反落 トランプ演説で中東懸念が売り圧力に
2026年4月2日、東京株式市場において日経平均株価(225種)は反落し、終値は前日比1276円41銭安の5万2463円27銭を記録しました。市場は前日の米国株大幅上昇の流れを引き継ぎ、上昇基調で取引を開始しましたが、トランプ米大統領のイラン情勢に関する演説を受けて一転、下落に転じました。
朝方は買い優勢も演説後一転
東京市場の朝方では、前日の米国市場好調を受けた買い注文が先行し、日経平均株価は一時500円超の上昇を見せていました。しかし、取引開始直後に行われたトランプ大統領の国民向け演説が市場心理を大きく揺るがす結果となりました。
トランプ演説で中東混乱長期化懸念が表面化
トランプ大統領は演説の中で、対イラン軍事作戦について「圧倒的勝利」を強調しましたが、停戦に向けた具体的な方策については言及が不十分でした。このため、中東地域の混乱が長期化するとの失望感が投資家の間で広がり、売り注文が急増しました。
市場関係者からは、「演説には戦闘終結への明確な道筋が示されず、地政学的リスクが高まった」との指摘が相次ぎました。特に、中東情勢の不安定化が原油価格の上昇を招き、世界景気を下押しする懸念が強まったことが下落要因として挙げられています。
原油価格上昇が景気懸念を増幅
1日夜のニューヨーク・マーカンタイル取引所では、トランプ大統領の演説後に原油先物相場が上昇し、指標となる米国産標準油種(WTI)の5月渡し価格は一時1バレル=104ドル台を付けました。原油価格の上昇基調が継続することは、企業業績や消費者物価に悪影響を及ぼす可能性があり、株式市場にとってはマイナス材料として作用しました。
今回の市場動向は、地政学的リスクが金融市場に与える影響の大きさを改めて浮き彫りにしました。投資家は今後、中東情勢の展開や原油価格の動向に注視しながら、慎重な投資判断を迫られることになりそうです。



