電子部品業界のリーディングカンパニーであるTDK(本社:東京)は、2026年6月1日、昨年7月に経営破綻したパワー半導体受託生産企業JSファンダリ(同)の新潟工場(小千谷市)の敷地を正式に取得し、新たなセンサー製造拠点を建設する計画を公表した。
新工場の概要と計画
新設される工場は「TDK信濃川テクノ工場」と命名され、総敷地面積は約17万平方メートルに及ぶ。同社は現在の建物を有効活用しながら、2029年上半期の本格稼働を目指している。この工場は、TDKのセンサー事業拡大戦略の一環として位置づけられ、高度なセンサー製品の生産拠点となる見込みだ。
地元自治体の期待
花角新潟県知事は、本件について「将来性と市場拡大が期待される産業の集積を進めることで、地域の競争力強化と産業基盤の強化に努める」とのコメントを発表した。また、小千谷市の宮崎悦男市長も「この新工場設立は、地域産業の再生や将来的な雇用創出に大きく貢献する」と期待感を示した。
JSファンダリの破産と現状
JSファンダリは2022年に設立されたが、業績悪化により2025年7月、総額約161億円の負債を抱えて破産手続きを開始。工場跡地では現在も2社が敷地を賃借して操業を続けており、今後も継続して事業を行う予定である。
TDKは今回の取得を通じて、センサー事業のさらなる成長を図るとともに、地域経済の活性化にも寄与する方針だ。



