中古EV購入の不安を解消 日産が電池診断証明書を2026年から開始
日産自動車は2026年2月27日、中古電気自動車(EV)の電池状態を公式に診断し、証明書を発行する新たな取り組みを開始すると発表しました。この試みは、電池の消耗具合を心配して中古EVの購入をためらう消費者が多いという市場の課題に対応するものです。
電池残量をメーカーが保証 購入者の安心材料に
日産は、系列販売店が再販売のために買い取った中古EVの電池について、新車時と比較した容量の減少率や、1回のフル充電で走行可能な距離を詳細に診断します。その結果に基づいて正式な証明書を発行し、公式の中古車検索サイトに掲載する計画です。
対象となるのは、2017年から販売されている日産EV「リーフ」の2代目(ZE1型)となります。まずは千葉県内の3販売会社(千葉日産、日産サティオ千葉、日産プリンス千葉販売)で試行され、将来的には対象車種や地域の拡大も検討されています。
中古EV市場の活性化を目指す戦略的取り組み
この証明書制度の導入により、日産は以下の効果を期待しています:
- 電池状態に関する透明性の向上
- 購入者の不安軽減と意思決定の支援
- 中古EV市場全体の信頼性向上
- EVのライフサイクル全体での価値維持
国内の中古EV市場では、電池の経年劣化に対する懸念が購入障壁となっているケースが少なくありません。メーカー自らが電池の状態を証明することで、こうした心理的ハードルを下げ、市場の健全な発展を促すことが目的です。
この取り組みは、EVの普及が進む中で、中古車市場の整備が重要な課題となっている自動車業界全体の動向にも影響を与える可能性があります。日産は、電池診断証明書を通じて、EVの環境負荷低減効果をライフサイクル全体で最大化することを目指しています。



