メルセデス・ベンツ、2025年決算で純利益が半減 トランプ関税と中国市場の競争激化が打撃
ドイツ自動車大手のメルセデス・ベンツグループは、2025年12月期の決算を発表し、純利益が前期比で大幅に減少したことを明らかにしました。この結果は、トランプ米政権による関税強化や、中国市場での競争激化が大きく影響しています。
決算の詳細と販売動向
2025年12月期の純利益は、前期比で49.6%減少し、51億4100万ユーロ(約9300億円)となりました。売上高も9.2%減の1322億1400万ユーロと、全体的な業績の悪化が顕著です。世界全体の乗用車販売台数は約180万台で、約9%の減少を記録しました。
特に中国市場では、価格競争力の高い地元メーカーとの競争が激化し、乗用車販売が約2割減少しました。米国市場でも販売が1割以上減り、グローバルな販売環境の厳しさが浮き彫りになっています。
経営戦略と今後の見通し
オラ・ケレニウス最高経営責任者(CEO)は決算説明会で、「明確な優先課題は成長だ」と述べ、中期的に乗用車販売を約200万台に伸ばす目標を掲げました。具体的な戦略として、高級車の販売拡大や、電気自動車(EV)を含む電動車のシェア向上を目指す方針を強調しています。
2026年12月期の業績については、前期並みを予想しており、回復に向けた取り組みが注目されます。メルセデスは、収益力強化を図りながら、グローバル市場での競争力を維持するための施策を推進していく見込みです。



