トヨタ、中国で水素エンジン車生産へ 新エネルギー車市場で巻き返し
トヨタ、中国で水素エンジン車生産へ 新エネ車市場で巻き返し

トヨタ自動車は、中国市場向けに水素エンジン車の生産を検討していることが明らかになった。中国政府が掲げるカーボンニュートラル目標に沿った戦略の一環で、急速に拡大する新エネルギー車市場での存在感を高める狙いがある。

中国の新エネルギー車市場とトヨタの戦略

中国では電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)の販売が急増しており、2025年には新車販売の約半数を新エネルギー車が占めると予測されている。トヨタはこれまでハイブリッド車で強みを発揮してきたが、EV分野では中国の地元メーカーに後れを取っている。そこで、水素エンジン車を新たな切り札として投入し、市場での巻き返しを図る。

水素エンジン車の特徴と課題

水素エンジン車は、燃料電池車と異なり、内燃機関で水素を燃焼させて走行する。二酸化炭素を排出しないため、環境性能が高い。また、既存のガソリンエンジン技術を応用できるため、開発コストを抑えられる利点がある。一方で、水素の供給インフラが未整備であることや、水素製造時のエネルギー消費が課題となっている。

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トヨタの中国事業の現状

トヨタは中国で広州汽車集団との合弁会社を通じて車両を生産している。今回の水素エンジン車の生産計画は、既存の工場を活用する方向で検討されている。具体的な生産開始時期や車種は未定だが、早ければ2026年にも量産を開始する可能性がある。

中国市場では、水素エンジン車の普及に向けた政府の補助金制度も整備されつつある。トヨタはこの動きを追い風に、商用車だけでなく乗用車向けの水素エンジン車も投入する計画だ。

競合他社の動き

中国の自動車メーカーである比亜迪(BYD)や上海汽車集団も水素エンジン車の開発を進めており、トヨタは先行するEVメーカーとの差別化を図る必要がある。また、日産自動車やホンダも水素関連技術の研究を加速しており、競争は激化している。

トヨタは水素エンジン車の生産を通じて、中国市場での販売台数拡大を目指す。2024年の中国での販売台数は約190万台で、前年比で微減している。新たな技術投入により、成長軌道への回帰を狙う。

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