プジョー新型「3008」試乗記:ライオンモチーフの個性と最新アイコックピットが際立つSUV
プジョー「3008」試乗記:ライオンモチーフと最新技術が融合

プジョー新型「3008」試乗記:ライオンモチーフの個性と最新技術が融合

フランス・プジョーの小型スポーツ用多目的車(SUV)「3008」に試乗した。このモデルは8年ぶりの全面改良を経て登場し、新開発のプラットフォーム「ステラ ミディアム」を採用した最初の車種となっている。昨年7月に販売が開始されたハイブリッド車(HV)バージョンを体験し、その魅力を探った。

日本カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた実力

「3008」は、小型乗用車「308」をベースに開発されたSUVで、2009年から販売されており、今回の新型で3代目となる。昨年末に発表された「2025~2026日本カー・オブ・ザ・イヤー」では、上位10台の「10ベストカー」の1台に選出され、その評価の高さが伺える。

最新プラットフォームとハイブリッドシステム

「ステラ ミディアム」は電気自動車(EV)用に設計された車台だが、HVを含む多様な車種に対応できる高い拡張性を備えている。試乗車は1.2リッターの直列3気筒DOHCガソリンターボエンジンに電動モーターを組み合わせ、6速デュアルクラッチ式トランスミッション(DCT)を搭載。マイルドハイブリッドシステムにより、発進や加速時にモーターが加わり、走行状況によっては時速30キロまでEV走行が可能だ。市街地での低速走行では、運転時間の半分近くをエンジン停止状態で走行できるという。

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実際の運転では、発進時はEV走行が基本で、一般道でも多くの時間がEV走行のままだった。高速道路に入るとエンジン走行に切り替わるが、DCTの特性により変速ショックが少なく、滑らかな加速が実現された。この技術により、途切れることないパワー伝達が感じられ、快適なドライビング体験を提供する。

先進的なコックピットデザイン「アイコックピット」

運転席には最新のコックピットデザイン「パノラミック i-Cockpit(アイコックピット)」を採用。ダッシュボードの上には21インチの大型湾曲パノラマディスプレーが配置され、平面ディスプレーと比べて視認性が大幅に向上している。ヘッドアップディスプレーとセンターディスプレーが統合されたような表示効果は、下部のLEDアンビエントライトにより、数字などが浮かび上がるように見える。

さらに、六角形スタイルの小型ステアリングホイールは、ディスプレー視認の妨げにならない設計で、曲がる際も大きくハンドルを切る必要がなく、操作性に優れている。これにより、運転中のストレスが軽減され、集中しやすい環境が整えられている。

ライオンモチーフの個性的な外観デザイン

外観は、屋根から車体後端まで一続きの傾斜を持つファストバックスタイルで、SUVとクーペを融合したような洗練されたシルエットが特徴だ。正面にはプジョーの象徴であるライオンのエンブレムを中心に据え、グリル全体が車体と同じ色に塗装され、幾何学的な模様が施されている。LEDデイタイムランニングライトはライオンの爪痕をモチーフにしており、個性が際立つデザインとなっている。

実用性も考慮され、荷室の開口部はフラットなタイプで荷物の出し入れが容易で、後部座席を倒した場合の最大荷室容量は1480リッターと広々。車体後部の両脇にあるLEDリアコンビネーションランプも爪痕デザインで、細部までこだわりが感じられる。

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高級素材アルカンターラを使用した内装

試乗車の「GT アルカンタラパッケージ」では、シートの中央部に高級人工皮革のアルカンターラが使用されている。この素材はイタリアのアルカンターラ社が生産しており、同社は日本の東レの子会社であるため、日本の技術が活かされている。アルカンターラは体の横滑りを防ぎ、ホールド感のあるシートに仕上がっており、快適な乗り心地を実現している。

外観の個性が強い一方で、走行性能などの基本はしっかりと押さえられており、運転していて楽しい一台であった。総合的に、プジョー「3008」はデザインと技術のバランスが取れた優れたSUVと言える。

仕様・主要諸元(試乗グレード「3008 GT アルカンタラパッケージ」)

  • 全長・全幅・全高:4565mm × 1895mm × 1665mm
  • 総排気量:1.199L
  • 燃費(WLTCモード):19.4km/L
  • 価格:573万円(オプション除く)