トヨタ系メーカー、インドでの生産拡大を加速
トヨタ自動車がインドに新工場を建設する計画に連動し、トヨタ系部品メーカーの間で現地生産能力の拡大が活発化している。フタバ産業は、トヨタの新工場と同じインド西部マハラシュトラ州の工業団地に、車両の骨格部品を専門に生産する新工場を建設することを決定した。両工場ともに2029年前半の稼働開始を目指している。
フタバ産業の新工場計画
フタバ産業にとって、インドでの工場は今回が4か所目となり、骨格部品に特化した工場は初めての試みとなる。新工場は2026年10月に着工する予定で、延べ床面積は約3万平方メートル、当初の従業員数は300人を見込んでいる。具体的な投資額については明らかにされていない。
トヨタのインド戦略
トヨタの新工場では、新型スポーツ用多目的車(SUV)の生産が計画されており、インド国内市場だけでなく、周辺国への輸出も視野に入れている。完成車工場の近隣に部品メーカーが集積する、トヨタを中心とした部品供給網がインドでも拡大しつつある。
トヨタがインドを重視する背景には、同市場を成長市場と位置づけていることがある。2025年度のトヨタのインド生産台数は前年度比3%増の39万台に達し、新工場の建設により生産能力は年間50万台規模に拡大する見通しだ。
競合と部品メーカーの動き
一方、インド市場でシェア首位を誇るマルチ・スズキは、2030年度以降にインドの生産能力を400万台に引き上げる目標を掲げている。これに対抗するため、トヨタも増産と現地調達の強化を急いでいる。
部品各社の投資も相次いでおり、アイシンは2026年2月、約320億円を投じて既存工場の拡張と新工場の建設を進めると発表した。また、ジェイテクトもインドで8か所目となる新工場の建設を進めている。



