渋谷区原宿の定食店「THE TEISYOKU SHOP」が移転拡大、石窯焼き手塩鮭で新たな一歩
東京・渋谷区原宿の路地裏で親しまれてきた定食店「THE TEISYOKU SHOP(ザ テイショク ショップ)」が、2026年3月31日、近隣への移転を経て再オープンした。席数は従来の17席から45席へと大幅に拡大し、より多くの客を受け入れられる体制を整えた。
アメリカ人経営者が描く「生真面目な定食屋」のコンセプト
同店の代表を務める車田篤さんは、近隣で「THE GREAT BURGER」などアメリカンスタイルの店舗を経営する実績を持つ。車田さんがこの定食店を立ち上げたきっかけの一つは、自身が日本で米国の文化に取り組む経験と、サンフランシスコで米国人が営むラーメン店に出会ったことにある。これにより、「日本好きのアメリカ人がやっている生真面目な定食屋」というユニークなコンセプトを思いついた。
車田さんは、海外から日本の定食を客観的に見直すことで、その良さが改めて浮き彫りになったと語る。この視点が、店の独自性を生み出している。
人気メニュー「手塩鮭の石窯焼き」のこだわり
同店の看板メニューである「手塩鮭(しおざけ)の石窯焼き」(2365円)は、脂のノリを重視した生鮭を分厚く切り、直前に塩を振ってピザ窯で焼き上げる。この石窯は、移転前の店舗が元イタリア料理店だったことに由来し、ピザ窯で魚や野菜を焼いた際の驚くほどの美味しさから、移転先にも南仏産白土レンガ製のものを設置した。
石窯の特徴は、食材の芯まで素早く熱を届けることで、表面はパリッとサクッとした食感に、中身はふっくらジューシーに仕上がる。塩鮭にありがちなパサつきが一切なく、皮まで美味しく食べられる点が評価されている。
食材と調理への徹底したこだわり
米はコシヒカリなどの銘柄米を使用し、精米したてを羽釜で炊き上げる。一般的な定食と比べて価格は高めだが、物価高の時代においても、食材の品質や調理技術へのこだわりが納得感を生んでいる。
車田さんは、「ハンバーガーが高価格のグルメバーガーとして受け入れられたように、定食も一段上げたい」と意欲を語る。さらに、「いずれは定食を世界に広めたい」という夢を掲げ、訪日外国人客が多い原宿の土地柄を活かした展開を目指している。
店舗情報と今後の展望
店舗は東京都渋谷区神宮前6の12の6に位置し、営業時間は11時半から22時(ラストオーダー21時)、木曜日が定休日。インスタグラムのアカウント(@theteisyokushop)で情報を発信しており、地域グルメとしての存在感を高めている。
移転拡大を機に、より多くの客に質の高い定食を提供し、日本の食文化を世界に発信する取り組みが期待される。



