闘病中も笑顔を届ける「MAYK」のウィッグ付きケア帽子、原まゆみ社長の体験から生まれた優しさの形
MAYKのケア帽子、闘病体験から笑顔を届ける優しさの形

闘病中も笑顔を届ける「MAYK」のウィッグ付きケア帽子、原まゆみ社長の体験から生まれた優しさの形

東京都世田谷区に拠点を置く中小企業「MAYK(メイク)」は、ウィッグ付きケア帽子を開発し、闘病中の人々に笑顔と喜びを提供している。原まゆみ社長(50)が2021年に病床で起業した同社は、自身の体験と思いを形にした製品で、多くの支持を集めている。

「欲しかったけどなかった」原社長の闘病体験が製品開発の原点に

原社長は2021年7月に子宮頸がんと診断され、治療に伴う脱毛に直面した。市販のウイッグを試したが、「頭が蒸れるし締め付けられる。着けていて気持ち悪さがあるのに見た目はうそっぽい」と感じ、数十万円する価格にそぐわない既製品にがっかりした。この経験から、「作るなら、自分一人が楽しむものではないものに」と奮起し、製品開発に乗り出した。

副作用に苦しみながらデザインを練り、製造工場を探して融資の依頼を繰り返す中で、原社長は「命には限りがある」と気付いた。この思いが、製品を世に送り出す原動力となった。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

軽量で快適なデザインが支持、再購入率58%を記録

最初に完成したのは、スカーフにウイッグを着脱できる製品で、スカーフは洗濯機で丸洗い可能に設計された。看護師の意見も取り入れ、軽量で地肌に触れても違和感がなく、襟足も隠せる帽子を開発。帽子とウイッグのセットは2万円弱で提供されている。

製品は40~50代を中心に人気を博し、58%が再購入する高い支持率を示している。ウェブサイト「BAREN(バレン)」での最初の購入者からは「自然で快適」とのコメントが寄せられ、大阪での試着会でも大好評だった。

「病気になった人なら分かることが共有できる」喜びの輪が広がる

試着会では、うつむき加減で訪れた人が笑顔で胸を張り帰宅する光景が何度も目撃された。「前よりもおしゃれになった」「着けた姿を家族にほめられた」といった声が寄せられ、原社長は「病気になった人なら分かることが共有できる。それがいいのかもしれない」と語る。

MAYKは2025年度しんきん優良企業(東京都信用金庫協会など主催)に選ばれ、首都圏の光る中小企業として注目を集めている。原社長の体験と思いが形になった製品は、今後も多くの人に笑顔を届け続けるだろう。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ