モリシア津田沼が2028年秋に部分再開へ 建築費高騰で再開発凍結が確定
建築費の高騰により中断されているJR津田沼駅南口(千葉県習志野市)の再開発事業を巡り、同市は3月17日、建て替え予定だった駅前の複合施設「モリシア津田沼」が2028年秋に部分的に営業再開されることが決まったと正式に発表しました。再開後は約10年間の営業が予定されており、その間は大規模な再開発計画が完全に凍結されることが確定しました。
野村不動産が営業再開の意向を文書で提示
再開発事業を手がける野村不動産株式会社が3月16日、習志野市に対して文書で営業再開の意向を示したことが明らかになりました。営業再開が計画されているのは、施設の地下1階から地上2階までのフロアと、南側に位置する立体駐車場および地下駐車場です。
閉館前、これらのフロアには食料品スーパーや鮮魚店、カフェ、レストランなど多様なテナントが出店していましたが、再開後の具体的なテナント構成については現時点では未定となっています。また、水道管をはじめとする老朽化した設備については、営業するフロアに限定して改修工事を実施する方針です。
習志野文化ホールの開館準備も並行して進む
習志野市もモリシア津田沼の営業再開に合わせ、施設内にある休館中の習志野文化ホールの開館準備を本格的に進めます。故障している空調設備などの改修工事を実施し、2028年度中の開館を目指す計画です。
さらに、劣化を防ぐために一時的に取り外されていたパイプオルガンについても、文化ホールに再び取り付けられることになります。これにより、地域の文化活動の拠点としての機能が徐々に回復することが期待されています。
建築費高騰で中断した大規模再開発計画
JR津田沼駅南口の再開発計画は本来、モリシア津田沼の跡地に地上52階建ての超高層タワーマンションや新たな文化ホールを建設するという大規模なものでした。しかし、近年の建築資材や人件費の高騰により事業採算が厳しくなり、計画は中断を余儀なくされています。
今回の部分的な営業再開決定は、施設の空き状態を長期化させずに地域の利便性を維持するとともに、再開発の再開時期を見極めるための暫定的な措置として位置付けられています。地域経済への影響を最小限に抑えつつ、将来の本格的な再開発に向けた環境整備を図る狙いがあります。



