指定暴力団事務所を買収し即日売却 宮崎県暴力追放センターが住民安全確保へ取り組み
宮崎県暴力追放センターは3月9日、指定暴力団「池田組」(岡山市)系の志龍会事務所(宮崎市田代町)の土地と建物を買い取ったと発表しました。この取り組みは、事務所が暴力団関係者に渡ることを防ぎ、地域住民の安心安全を確保することを目的としています。買い取った土地と建物は即日、不動産業者に売却されました。
発砲事件を契機とした事務所閉鎖の経緯
この事務所では、2024年9月に発砲事件が発生し、1人の男性が死亡しました。事件では、対立する指定暴力団「山口組」(神戸市)系の組員が男性を撃って殺害したとして、殺人罪などで起訴されています。事件後、宮崎県暴力追放センターは住民に代わって、事務所の使用差し止めを求める仮処分を申し立て、2025年4月に宮崎地裁が仮処分を決定しました。同5月には執行が行われていました。
買収の詳細と今後の見通し
同センターによると、買い取ったのは土地と建物3棟で、敷地面積は約773平方メートルです。事務所の土地と建物を所有していた元組員から適正な価格で買い取ったとされています。建物は年内にも解体される見通しで、センターは「暴力団事務所がなくなることは住民の安心安全の確保のために大きな意味があると考えている」とコメントしています。
暴力団の指定状況と背景
宮崎県警組織犯罪対策課によると、池田組と山口組はともに県公安委員会により特定抗争指定暴力団に指定されています。このような指定は、暴力団間の抗争が地域社会に与える影響を考慮した措置です。今回の買収と売却は、暴力団事務所の存在を根絶し、地域の治安向上を図るための一環として実施されました。
この取り組みは、暴力団事務所の閉鎖と不動産の適切な処分を通じて、住民の生活環境を改善することを目指しています。今後も同センターは、類似のケースに対応し、地域の安全確保に努めていく方針です。



