宇都宮市「バンバ地区」再開発構想案が正式発表 12階商業棟と26階マンションで都市再生目指す
栃木県宇都宮市の中心市街地に位置する「バンバ地区」において、大規模な再開発事業の構想案がこのほどまとまった。約1.3ヘクタールの敷地を活用し、地上12階地下1階の商業棟と地上26階建てのマンションを計2棟建設する計画が明らかとなった。事業は2030年度に着工し、2033年度の完成を目指して進められる見通しだ。
商業棟にはスーパーやホテル マンションは約200戸を整備
商業棟については、地下1階と地上1階に小売店舗が入り、特に地下1階ではスーパーの誘致を積極的に進める方針だ。2階部分には屋上広場を設け、地域住民の憩いの場として活用される予定。ホテル部分は地上12階まで展開され、180室から200室程度の客室数を想定している。駐車場を含めた鉄骨造りの延べ床面積は2万1200平方メートルに及ぶ。
住宅棟となるマンションは高さ約100メートルを誇り、鉄筋コンクリート造りで延べ2万8600平方メートルの規模となる。約200戸の住宅が整備され、宇都宮市の新たなランドマークとしての役割が期待されている。さらに、全体の北東角には「バンバにぎわい公園」を設置し、次世代型路面電車(LRT)の延伸が予定されている大通りを挟んだ二荒山神社前の広場と連携することで、地域の活性化を図る構想だ。
地権者らが準備組合を結成 住民説明会で計画を周知
再開発地区には現在、旧西武百貨店の8階建てビルがあり、ディスカウント店「MEGAドン・キホーテ」や宇都宮餃子会直営の飲食店「来らっせ」などが入居している。この計画を推進してきたのは、地権者ら約20人(法人含む)で構成される「宇都宮バンバ地区市街地再開発準備組合」である。同組合は5日夜に市内で説明会を開催し、周辺住民約180人に対して詳細な計画内容を説明した。
今後は4月に都市計画素案の縦覧を実施し、公聴会などを経て8月頃に計画決定を目指す。現在のビルの解体作業は2028年度に着手する予定となっている。準備組合の斎藤高蔵理事長は「再開発地区は宇都宮でもシンボリックな場所であり、にぎわいを取り戻すため、多様な意見を踏まえながら最終的な計画を練り込んでいきたい」と語り、地域との連携を重視する姿勢を示した。
この再開発事業は、宇都宮市の都市再生に向けた重要な一歩として注目を集めており、商業と居住が融合した新たな街づくりが期待されている。完成後は、地域経済の活性化や住環境の向上に大きく貢献することが見込まれる。



