福島県浪江町が酒田地区に建設する野菜の集出荷貯蔵施設など3棟の工事安全祈願祭が28日、現地で執り行われた。吉田栄光町長らがくわ入れを行い、工事の無事を祈った。
農業再生の拠点として期待
この施設は、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの農業再生に向けた農作物の流通拠点として位置づけられている。生産者が共同利用することで、負担軽減と流通拡大による産地化を目指す。施設は来春の稼働を予定している。
町の営農再開の重点施策
浪江町は営農再開の加速化を復興施策の重点に据えている。町内ではコメ作りのほか、長ネギやブロッコリーなどの野菜、トルコギキョウやストックといった花卉の栽培が進んでいる。また、大豆や小麦の作付けにも力を入れている。
このため、野菜の集出荷貯蔵施設に加え、大豆や小麦の乾燥調製施設、花卉の集出荷施設の3棟を同一敷地内に整備する。これらの施設は野菜や花を低温で保管できる機能を備える。主に町内の農産物を扱うが、双葉郡北部で生産された農作物の流通拠点としての活用も視野に入れている。
建設地と施設規模
建設地は酒田町営住宅の跡地で、3棟の延べ床面積は合計約2470平方メートル。町は当初、本年度の稼働を目指していたが、盛り土などの工事により1年遅れとなった。
安全祈願祭では神事が行われ、吉田栄光町長らがくわ入れをした。施工業者を代表して、東北工業建設の戸川聡社長があいさつした。



