東京都東村山市の職員を対象に、服装選びのプロからアドバイスを受けるセミナーが22日、市役所で開かれた。2025年1月から職場の服装が自由化されたものの、「何を着たら良いか分からない」と悩む職員が多く、自主研修グループ「デザインH」がセレクトショップ「SHIPS(シップス)」の協力を得て企画した。渡部尚市長を含む約30人が参加し、自分らしさを表現しつつ市民にどう見られたいかを意識する重要性など、具体的なアドバイスに耳を傾けた。
背景:内規撤廃と職員の戸惑い
同市ではこれまで「柄入りのスカートは良いがパンツはダメ」といった細かな内規があったが、「デザインH」の提案により撤廃され、今年1月から服装が完全に自由化された。しかし、自由になったことで「毎朝鏡の前で悩む」「結局、無難な格好になる」といった声が多数寄せられ、今回のセミナー開催に至った。
プロの具体的アドバイス
セミナーでは、SHIPSの担当者がビジネスカジュアルの基本として、清潔感や年齢に応じたバランスの良さを重視するよう説明。色が与える心理効果や、パンツ丈が長すぎてたるむとだらしなく見える点など、細かなポイントも指摘した。特に、女性用トップスの首回りについて、直線はシャープな印象、曲線は柔らかい印象を与えるため、窓口業務では直線、子育て支援業務では曲線を選ぶなど、仕事内容に合わせた提案が参加者の関心を集めた。
参加者の反応
市民課の森田若菜さん(46)は「服選びに悩むことが多く、曲線と直線の使い方で印象が変わるのは参考になった」と話す。管理職の50代女性は「市民に良い印象を持ってもらうことが大事だと日頃から言っているのに、自分の服装については何も考えていなかった」と反省の言葉を口にした。
服装自由化後、市民からの苦情はなく、職員からは「親しみを込めて声をかけられるようになった」「職場の雰囲気が明るくなった」と好評だという。渡部市長は「服装で市民に好印象を与え、仕事でも良い印象を持ってもらえるようになってほしい」と期待を寄せた。



