オンラインカジノ賭博で在宅起訴の簡裁判事、最高裁が訴追請求 罷免手続きへ
オンラインカジノ賭博で在宅起訴の簡裁判事、最高裁が訴追請求

最高裁判所は13日、オンラインカジノで賭博をしたとして常習賭博や業務上横領などの罪で在宅起訴された新潟簡易裁判所の森本暁史判事(52)について、国会議員で構成される裁判官訴追委員会に訴追請求を行った。最高裁は「裁判官としての威信を著しく失う非行があった」と判断し、この措置に踏み切った。

訴追請求の背景と手続き

訴追は裁判官を辞めさせる「罷免」を求める手続きである。最高裁によると、森本判事は事実関係を認めており、着服したとされる全額を既に補填しているという。裁判官は憲法によって身分が手厚く保障されており、不祥事が発生した場合でも最高裁が直接辞めさせることはできない。そのため、国会議員が裁判官役を務める弾劾裁判の判決で「罷免」を言い渡す必要がある。今後、衆議院と参議院から各10人の議員で構成される訴追委員会が審議を行い、訴追するかどうかを決定する。訴追が決定されると、裁判官弾劾裁判所が公開の法廷で審理を実施する。罷免判決が出れば、森本判事は裁判官を辞めさせられるだけでなく、法曹資格も失うことになる。

過去の事例と今回の位置づけ

最高裁に訴追請求が行われたのは、2012年に女性のスカート内を盗撮したとして大阪府迷惑行為防止条例違反の罪で罰金50万円の略式命令を受けた大阪地裁の判事補(当時)以来となる。弾劾裁判で森本判事が罷免されれば、戦後9人目のケースとなる。

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森本判事の起訴内容

森本判事は今年4月、以下の行為などで在宅起訴された。

  • 2023年にスマートフォンでオンラインカジノサイトに接続し、現金に交換可能なポイントを使ってバカラ賭博を行った。
  • 秋田県にある国家公務員宿舎の管理組合の業務を担当していた2023年から2025年にかけて、組合の口座から合計278万5200円を着服した。

最高裁のコメント

最高裁の板津正道人事局長は「訴追請求をする事態になったことは、誠に遺憾である。国民の皆様に深くお詫び申し上げるとともに、信頼回復に努めたい」とコメントした。

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