西田拓也六段と岡部怜央五段がB級2組昇級を決める
将棋の第84期名人戦・C級1組順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の最終一斉対局が3日、東京都渋谷区の将棋会館で行われました。この対局で、西田拓也六段(34)と岡部怜央五段(26)が共に9勝1敗の成績を収め、見事にB級2組への昇級を決めました。
名人挑戦を目指す厳しい戦い
名人挑戦を目指す順位戦は5つの階級に分かれており、C級1組は上から4番目の階級となります。昨年6月に開幕した今期の戦いは、31人の棋士が各10局のリーグ戦に臨み、わずか三つの昇級枠を争うという非常に厳しいものでした。
西田六段「ホッとしています」
西田六段は、三枚堂達也七段(32)との昇級を懸けた大勝負を制しました。局後、西田六段は「ホッとしています。大きな一番でしたので。きょう負けたとしても、この内容ならいずれは上がるだろうと自他共に認めるような将棋を指せればと思って臨みました。納得のいく将棋を指せてよかったです」と充実の表情で振り返りました。
京都市出身の西田六段は2017年に25歳で棋士となり、一昨年と昨年には棋界の上位7人が集う王将リーグで挑戦権を争った実力者として知られています。
岡部五段が2期連続昇級で六段に
もうひとつの昇級枠を手にしたのは岡部五段です。中川大輔八段(57)に勝利して2期連続の昇級を決め、規定により3日付で六段に昇段しました。
岡部新六段は「順位戦は昇級を1年の目標にしてきました。(勝てば他局の結果に関わらずに昇級する)『自力』で迎えることができたので、あとはやるだけだと思いました。自分で勝つことで(昇級を)決めたことは価値があると思います。六段昇段はうれしいです」と語りました。
山形県鶴岡市出身の岡部新六段は2022年に23歳で棋士となり、2024年度の将棋大賞では記録部門3冠(最多対局賞、最多勝利賞、連勝賞)を達成して一躍注目を集めました。
関西将棋会館でも昇級者が
さらに、大阪府高槻市の関西将棋会館での対局では、都成竜馬七段(36)が杉本昌隆八段(57)との上位対決に勝利し、昇級を決めました。藤井聡太名人・竜王(23)の師匠でもある杉本八段は昇級を逃す結果となりました。
今回の順位戦では、限られた昇級枠を巡って熾烈な戦いが繰り広げられ、西田六段と岡部新六段の二人がその栄誉を勝ち取りました。両棋士の今後の活躍が将棋ファンから期待されています。



