音楽プロデューサーの亀田誠治が、自身の全人生をかけて取り組んでいるプロジェクトについて語った。それは、2019年から開催している入場無料の「日比谷音楽祭」である。同音楽祭は日比谷公園とその周辺施設を会場とし、毎年6月1日に近い週末に開催される。日比谷公園は日本初の洋風公園として1903年6月1日に開園したことから、この日程が選ばれた。亀田は実行委員長を務めている。
きっかけはニューヨークでの体験
亀田が「日比谷音楽祭」を思いついたきっかけは、約10年前にニューヨークのセントラルパークを訪れた際の経験にある。そこで「サマーステージ」という無料の音楽祭が開かれており、風に乗って流れてくる音楽と雰囲気の素晴らしさに感動したという。「東京でも同じようなことができたら」と強く願ったのが始まりだった。その後、偶然にも「日比谷公園全体を使った音楽フェスのプロデュースを」と依頼が舞い込んだ。その際、周囲から反対されても亀田が絶対に譲らなかったのが「無料開催」だった。
無料開催にこだわる理由
亀田は無料開催にこだわる理由を次のように説明する。「無料だからこそ、誰にでも開かれた形で生の音楽と出会う場を提供できる。そこで生まれた感動が、豊かな文化や社会につながると信じているからです。」
資金調達の苦労
もちろん、出演アーティストやスタッフは一流でなければならず、多額の資金が必要だった。そこで亀田は、就職活動をしたことがなかったにもかかわらず、スーツを3着新調し、企業や各所に協力を依頼して回った。その結果、協賛金、クラウドファンディング、助成金の三本柱で資金を集め、2019年に第1回の日比谷音楽祭を入場無料で実現させた。その後、コロナ禍を乗り越えながらも、音楽祭は現在まで続いている。
亀田は「日比谷音楽祭」を通じて、音楽の力で人々をつなぎ、新たな感動を生み出し続けている。無料であることで、年齢や経済状況に関係なく、誰もが生の音楽を楽しめる場を提供しているのだ。



