東日本大震災15年 つのだ☆ひろさんが鎮魂歌「希望の鳥」を発売 新型コロナ体験の死生観も込め
震災15年 つのだ☆ひろさん鎮魂歌「希望の鳥」発売 (03.03.2026)

東日本大震災15年 つのだ☆ひろさんが鎮魂歌「希望の鳥」を発売

シンガーでドラマー、作詞作曲家としても活躍するつのだ☆ひろさん(76)が、東日本大震災の被災地に思いを寄せた鎮魂歌のCD「希望の鳥」を、震災から15年の節目となる11日に角田兄弟社から発売する。東京都文京区のワイルドミュージックスクールで行われた記者発表会では、制作への熱い思いが語られ、新曲が披露された。

絵本との出会いから生まれた鎮魂歌

福島県塙町出身のつのださんは、2021年に震災の写真展を訪れた際、絵本「きぼうのとり」と出会った。この出会いが「このタイトルで曲を書きたい」という強い創作意欲を掻き立てたという。つのださんは「鳥はどんなときも空を飛び、故郷へ帰ることができる。亡くなった方々の魂も、きっと鳥のように故郷へ帰れるはずだ」との思いを曲に込めた。

新型コロナ感染体験がもたらした死生観

制作過程では、自身が新型コロナウイルスに感染し、約1カ月にわたり生死の境をさまよった体験から得た死生観も歌詞に反映されている。その一節には「旅立つ見果てぬ/遠き国は/懐かしい夢が/暮らす世界/いつかは私も/訪れるだろう/愛の言葉を手土産に」という深いメッセージが綴られている。

つのださんはこの曲を完成させるまでに4度の作り直しを経ており、「震災で大切な人を亡くされた方々、大変な生活を続けられている方々に、ただ寄り添いたいだけなのです。聴いた人が『そうだよね』とうなずいてくれたり、みんなで一緒に歌ってもらえたら」と語った。

記者発表会での熱唱とメッセージ

「人生初」となる記者発表会には多くの関係者が集まり、つのださんは笑顔で応対しながらも、新曲「希望の鳥」を熱唱。会場には静かな感動が広がった。CDの価格は税込み1100円で、購入はつのだ☆ひろ事務局(電話03-5844-6931)などで受け付けている。

東日本大震災から15年という節目の年に、被災地への思いと自身の生死をかけた体験を融合させた鎮魂歌は、多くの人々の心に響くメッセージを届けることだろう。つのださんの「ただ寄り添いたい」という純粋な思いが、被災者の心の支えとなることが期待される。