任侠電器第34回:流れから外れる勇気と香苗の告白
任侠電器第34回:流れから外れる勇気と香苗の告白

「流れからはみ出るのが恐ろしいんです」

「流れって、みんなで無視することか?」

「つうか、ノリですね。そのノリについていかないと仲間じゃなくなるんです」

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「わからないな……」

「自分ら、そういうのからはみ出したからここにいるんじゃないですか」

その言葉に、日村はまた考え込んだ。

「私は平気だから」

香苗が言った。「誰かを標的にして、面白がっているなんて、ほんと、ばかだと思う。そんなの相手にしてられない」

日村は言った。

「その結果、おまえは孤立しているし、嫌がらせをされている」

「いつまでも続くわけじゃないよ」

「そりゃそうだが……」

そのとき、代表室のドアが開いた。阿岐本が言った。

「おう。話し声がすると思ったら、香苗ちゃんかい」

日村がこたえた。

「健一のことについて話をしていました」

「お嬢が関係あるのか?」

「お嬢」というのは香苗のことだ。香苗がこたえた。

「私のせいで、健一さんは捕まったんです」

「ほう……。どういうことになってるのか、聞かせてもらおうか」

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