由美かおる、48年ぶり映画出演「小春日和」で初の祖母役に挑戦
由美かおる48年ぶり映画出演「小春日和」で祖母役

俳優の由美かおるさん(75)が、48年ぶりに映画館のスクリーンに帰ってくる。出演するのは、悩みを抱え家族と離れて暮らす女性とがん患者たちの交流を描いた「小春日和」(5月16日公開)。多発性骨髄腫で闘病中のプロデューサーからの熱いオファーを受け、初めての祖母役に挑戦した。

48年ぶりの映画出演

由美さんは1966年公開の「夜のバラを消せ」で石原裕次郎さんの相手役としてデビュー。その後、86年から25年間にわたりドラマ「水戸黄門」にレギュラー出演し、幅広い世代から親しまれてきた。今回の映画出演は、実に48年ぶりの快挙となる。

プロデューサーの熱意が実る

プロデューサーの楠部知子さんは、4月の会見でオファーの経緯を説明。「鈴子役は、凛としていて、厳しいことを言われても納得できるような方にお願いしたい」と考え、企画書と台本を添えた手紙を「ダメ元」で由美さんに送ったという。由美さんは「今まで若い役しかやってこなかったが、年を重ね、高齢者の気持ちもわかるようになってきたところで、お話をいただいた」と振り返る。

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60年のキャリアで感じること

60年に及ぶキャリアの中で、自分を導き、育ててくれた人たちと今回の役柄を重ね合わせたという由美さん。最近は「人とのコミュニケーションが薄れ、自分のことを聞いてくれる人、叱ってくれる人がいない」と感じている。「言いたいことはちゃんと言ってぶつからないと、お互いに納得できない。本当の優しさを持った人間が必要なんだと伝えたい」と力を込める。

主題歌も担当

15歳のとき、歌とダンスが注目されて芸能生活を始めた由美さんは、今作で主題歌「とまり木」も歌う。「60年目の新たなスタートを切ったという感じです」と喜びを語る。

作品の見どころ

監督は「アンジーのBARで逢いましょう」などの松本動さん。小春が勤務する病院の医師を、自身も多発性骨髄腫を経験した佐野史郎さんが、がん患者の一人・由紀役を柴田理恵さんが演じる。映画は16日から大阪の第七芸術劇場で先行公開され、29日から東京の池袋シネマ・ロサをはじめ全国で順次公開される。

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