福島県田村市滝根町にある特別養護老人ホームさくらの里が、保護猫を受け入れることでスタッフの勤務意欲向上やコミュニケーション促進につなげている。今年2月に保護猫のクレアを迎え入れ、現在は事務所で育てられており、スタッフだけでなく利用者やその家族にも笑顔をもたらす存在となっている。同施設によると、福祉施設で保護猫を受け入れるのは県内で初めての試みだという。
保護猫クレアの受け入れ経緯
受け入れられた保護猫はメスの「クレア」で、誰にでもなつく性格を持ち、事務所を中心に「勤務」を続けている。スタッフの間では心の癒やしを与える存在として親しまれており、施設内に姿を見せることもあり、利用者からも人気を集めている。受け入れを提案した同施設の石塚ひとみさんは「クレアが来てから、日勤と夜勤の勤務時間が異なるスタッフ同士の会話も増えました。人とのつながりを広げる存在になっています」と語る。
職場環境の改善と保護猫支援
施設は殺処分される保護猫の現状に触れ、職場の雰囲気が明るくなればとの思いから、県動物愛護センターハピまるふくしま(三春町)からクレアを迎えた。必要なベッドやケージ、ご飯などは職員の寄付でまかなわれ、世話もスタッフ同士で行っている。同施設を運営する社会福祉法人啓誠福祉会の琴田正彦理事長は「スタッフが気持ちよく働ける環境づくりを意識しているが、今回スタッフから提案してくれたことがうれしい」と話す。
クレアの様子は施設のインスタグラムでも確認することができ、石塚さんは「保護猫の現状を伝える一助にもなれば」と期待を寄せている。



