元阪神・横田慎太郎氏の闘病と「奇跡のバックホーム」が鹿児島県の郷土教材に採用
鹿児島県日置市出身で阪神タイガースの元外野手として活躍した横田慎太郎さんのエピソードが、県内の小学3・4年生向け郷土教材「かごしまの心~今日、どの先人?~」に採用されました。横田さんは2023年に28歳で亡くなりましたが、その壮絶な闘病生活と引退試合での感動的なプレーが教材として取り上げられることになりました。
2026年度から道徳授業で活用へ
鹿児島県教育委員会によると、この教材は2026年度から道徳の授業などで活用される予定です。県教委は「子どもたちが自分の生き方を考える中で、横田さんの希望を持つ心などを学んでほしい」と期待を寄せています。
教材は「かごしまの心」の第2集として作成され、県内の小学校教諭らが関係者を取材して執筆しました。県教委は昨年、小学1・2年生向けの「かごしまの心」を作成し、12年ぶりに郷土教材を刷新。今月6日には、小学3・4年生向けと5・6年生向けの2冊を発表しました。
「奇跡のバックホーム」に込められたメッセージ
横田さんは「きせきのバックホーム」と題して教材に取り上げられています。遺族への取材を基に、脳腫瘍を発症した横田さんの闘病生活や、2019年の引退試合でのエピソードが詳細に紹介されています。
特に注目されているのは、後遺症のためボールがほとんど見えない状況の中、横田さんがノーバウンドで捕手に返球した「奇跡のバックホーム」です。教材では「そのプレーにはゆめをあきらめない強さがつまっていた」とまとめられ、子どもたちに強いメッセージを伝えています。
多様な分野の13人のエピソードを掲載
この郷土教材には横田さんを含め、計13人の鹿児島ゆかりの人物のエピソードが掲載されています。近代警察の創始者である川路利良(鹿児島市出身)や、ANAホールディングスの芝田浩二社長(瀬戸内町出身)など、分野や時代も様々な人物が取り上げられています。
教材は県内全ての国公立小学校に配布される予定で、今後は中学生向けの教材も作成される計画です。県教委の疋田哲朗義務教育課長は「取り上げた人物は分野や時代も様々です。子どもたちがこれらの人々を参考にして、自分の生き方を見つめてもらえる教材になればいいと考えています」と語っています。
横田慎太郎さんの物語は、困難に直面しても希望を失わずに前進する姿勢を子どもたちに伝える貴重な教材として、鹿児島県の教育現場で活用されていくことになります。



