作家の佐藤愛子さん死去、102歳「九十歳。何がめでたい」
作家の佐藤愛子さん死去、102歳

作家の佐藤愛子(さとう・あいこ)さんが4月29日、老衰のため東京都内の施設で死去していたことが15日、明らかになった。102歳だった。大阪市出身。葬儀は近親者のみで執り行われ、喪主は長女の杉山響子(すぎやま・きょうこ)さんが務めた。

ユーモアあふれる作品で親しまれる

佐藤さんは小説「戦いすんで日が暮れて」や「血脈」、さらにユーモアあふれるエッセー「九十歳。何がめでたい」などで広く親しまれた。鋭い人間観察に基づく作品は、多くの読者の心を捉えてきた。

家族と文学の系譜

父は大衆作家の佐藤紅緑、母は俳優の三笠万里子。詩人のサトウハチローは異母兄にあたる。文学一家に生まれ、その才能を存分に発揮した。

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直木賞受賞とその後

1969年、自身の体験を基に、夫の借金返済のために奔走する妻の姿を描いた小説「戦いすんで日が暮れて」で直木賞を受賞。その後もユーモアとペーソスが交じった小説を次々に発表し、独自の世界を築き上げた。

「血脈」と菊池寛賞

紅緑やサトウハチローら佐藤家の“荒ぶる魂”を見据えた大河小説「血脈」は、12年もの歳月をかけて完成させ、2000年に菊池寛賞を受賞した。この作品は家族の歴史を壮大に描いた傑作として評価されている。

ベストセラーエッセーと映画化

2016年に刊行したエッセー「九十歳。何がめでたい」とその続編「九十八歳。戦いやまず日は暮れず」は、草笛光子さんの主演で映画化され、合わせて185万部を突破するベストセラーとなった。100歳を過ぎても新著の刊行が続き、その旺盛な創作意欲は多くの人に感銘を与えた。また、旭日小綬章も受章している。

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