加賀美幸子さんが語る朗読の極意「間」とは「息遣い」読み手の生き方が伝わる
加賀美幸子さんが語る朗読の極意「間」とは「息遣い」

NPO日本朗読文化協会が設立から四半世紀を迎えた。名誉会長でNHKの朗読番組を長年担当するアナウンサー加賀美幸子さんは、「朗読とは息遣い。『いき』とは生き方。読み手の生き方が表現されてこそ、相手に伝わる」と語る。6月19日は「朗(6)読(19)の日」。朗読の奥深さについて、加賀美さんに話を聞いた。(小坂井文彦)

加賀美さんが考える「間」

話し方や伝え方、アクセント、声の力だけではない。良い朗読をするには、作品の時代背景や作者の人となりなどを学ぶ必要があるという。「でも、それは楽しい勉強です。自由に好きなことを学べるのですから。どの作品を読んでもいい。同じ作家や同じ時代の別の作品を読むことで深みが増します。それがまた勉強につながります」

「『間』が大切」とよく言われるが、朗読教室などで「この作品は、この間で」と教わることは勧められない。「間とは、その人の『息遣い』だと思います。生き方です。だから、自分の息遣いを見つけないといけません」

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「そもそも声って不思議ですよね。体の一部ではないけれど、その人の一部。声は人です。声の出し方が、息遣いなんです」。読み手がどう感じ、どう伝えるかが重要。独り善がりはいけないが、読み手の「味」も欠かせない。「強い声を出さず、抑えれば逆に声に力が入ります。静かに声を出しながらも伝わります」

朗読公演では、聞き手にうまく伝われば、会場に良い空気が醸し出される。双方が響き合えば、相乗効果で素晴らしいものになる。同じ作品の朗読でも、読み手や会場、その時々で味わいが異なるため、何度でも楽しめるという。

朗読は聞き手への「贈り物」のように思える。加賀美さんは「贈り物と考えたことはありませんでしたが、相手を思う気持ち、朗読をずっとボランティアで続けてきたこととイコールかもしれません。それが私の道のりですから」と話した。

加賀美さん出演公演に抽選でご招待

日本朗読文化協会は2001年、朗読を通じた社会貢献活動を目的に設立された。朗読教室や指導者養成講座、朗読ボランティアのほか、協会が定めた「朗読の日」(6月19日)前後に朗読公演を続けている。

22回目となる今年は6月13、14日、博品館劇場(東京都中央区銀座8)で、昼夜4公演を開催する。出演する会員は延べ約90人。両日の夜の部には、加賀美さんもステージに立つ。

昼の部は午前11時、夜の部は午後4時開演。各公演とも全席指定で、一般3000円、高校生以下2000円。未就学児は入場できない。チケットは日本朗読文化協会のサイト、チケットぴあで販売中。空席があれば当日券も販売する。

今回は本紙読者に、各公演2人ずつ、計8人を招待する。はがきに住所と氏名、年齢、希望公演を明記し、〒105-0003 東京都港区西新橋3の23の6の3階B2 NPO日本朗読文化協会「朗読の日」東京新聞プレゼント係へ郵送。5月20日必着。当選者には31日までにチケットを送る。

また、会員を募集中。年会費は1万2000円。公演チケット、入会の問い合わせは同協会=電03(6435)8355(平日午前10時〜午後4時)=へ。

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