ブランドの歴史を守る「アーキビスト」の仕事 世界的に重要性高まる
ブランドの歴史守る「アーキビスト」の仕事 重要性高まる

ファッションブランドの歴史を適切に記録し、保管する「アーキビスト(記録保管人)」の仕事が、世界的に重要性を増している。1784年に創業した英王室御用達のニットブランド「JOHN SMEDLEY(ジョンスメドレー)」でアーキビストを務めるジェーン・ミドルトン・スミスさんが4月中旬に来日し、コレクションを継承する意義について語った。

ブランドの歴史的遺産を守る仕事

東京・銀座店のリニューアルに伴うイベントのために来日したミドルトン・スミスさんは、アーキビストの役割を「ブランドの歴史的遺産を守る仕事」と表現する。過去のコレクションについて、彼女は「プロモーションや顧客とのコミュニケーションに役立つだけでなく、次の製品や企画の着想源、つまり未来になり得る」と説明。「歴史はブランドが生きてきた長い年月そのものであり、新たに作り出せないからこそ絶対的な価値がある」と強調した。

ニットの歴史を知るなら「ジョンスメドレー」

ミドルトン・スミスさんは、ジョンスメドレーのアーカイブには200年以上にわたるニット製品が保管されており、ニットの歴史を研究する上で欠かせないコレクションだと述べる。彼女は「ジョンスメドレーのアーカイブを見れば、ニットの変遷や技術の進化が一目でわかる」と語り、ブランドの歴史を次世代に伝えることの重要性を訴えた。

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アーキビストの仕事は単なる保管作業にとどまらず、デザイナーやマーケティングチームと連携し、過去のコレクションから新たなインスピレーションを引き出す役割も担う。ミドルトン・スミスさんは「過去を知ることで、未来のクリエイションがより豊かになる」と述べ、ブランドのアイデンティティを守る上でアーカイブが果たす役割の大きさを強調した。

近年、ファッション業界ではサステナビリティやクラフツマンシップへの関心が高まり、ブランドの歴史や伝統を尊重する動きが加速している。アーキビストの需要は世界的に高まっており、多くのブランドが専門のアーキビストを雇用するようになっている。ジョンスメドレーのように長い歴史を持つブランドはもちろん、比較的新しいブランドでも、自社の歴史を体系的に保存する取り組みが広がっている。

ミドルトン・スミスさんは、アーキビストの仕事のやりがいについて「過去の遺産を守りながら、未来の創造につなげられる点」と語る。彼女は「アーカイブは単なる過去の遺物ではなく、ブランドの進化を支える生きた資産だ」と述べ、その価値を再認識させた。

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