綿矢りささんが語る佐藤愛子さんへの思い エッセーに軽いジャブ「片鱗が見えた」
綿矢りささんが語る佐藤愛子さんへの思い エッセーに軽いジャブ

作家の佐藤愛子さんが4月29日、老衰のため102歳で亡くなった。90歳を超えてベストセラーを連発した佐藤さんについて、愛読者である作家の綿矢りささんが思い出を語った。

綿矢りささん「表情にチラチラとあの文章が」

佐藤愛子先生のエッセーが大好きで、30代になって長寿や死後の世界に興味を持ち始めてから、『九十歳。何がめでたい』をはじめ、さまざまな年代で書かれたエッセーを読み始めました。

威勢が良くって、悪口や愚痴が多いんですけど、全然陰気じゃない。「年をとって可愛いおばあちゃんのように言われるのが嫌」といったことを書かれているのを読むたびに、遠い存在だったお年寄りの気持ちや日常生活が身近に感じられて、私もこんな元気な老人になりたいな、と思うようになりました。

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特に好きなのが、北海道・浦河町での暮らしを綴ったエッセーです。自然の中で動物と共に過ごす日々がユーモアたっぷりに描かれていて、読むたびに笑ってしまいます。佐藤さんの文章は、軽いジャブのような鋭い観察が随所に光り、その片鱗が表情にも表れていたと感じます。

佐藤さんは2016年に『九十歳。何がめでたい』で大ブレイク。その後も次々とエッセーを発表し、多くの読者を魅了しました。怒りを原動力に執筆を続けたという佐藤さん。そのユニークな視点と率直な語り口は、現代のエッセー界に大きな影響を与えました。

綿矢さんは「佐藤先生のエッセーを読んで、年を重ねる楽しさや、自分らしく生きる勇気をもらいました。これからもその作品は読み継がれていくでしょう」と悼んだ。

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