大きな花を咲かせた薄桃色のバラが一輪描かれています。幾重にも広がる花びらは、濃淡によって柔らかさが表現されています。星野富弘さんの作品「ばら」(1990年)です。
母への思いを添えた詩
添えられた詩は、星野富弘さんが母を思って書いたものです。富弘さんは体育教師として赴任した中学校でクラブ活動の指導中、頸髄損傷の大けがをし、手足の自由を失いました。
富弘さんの母は、病室で横たわった息子の姿を見て卒倒するほどのショックを受けながらも、身の回りの世話をするためつきっきりで看病しました。世間一般にいう強い人ではなかったけれど、けがをしなければこの愛に満ちた母に気づくことができなかった、と富弘さんは著作「愛、深き淵より。」で語っています。
リフレッシュオープンと記念展
富弘美術館は29日、改修工事を終えリフレッシュオープンするのに合わせ、みどり市市制施行20周年及び富弘美術館開館35周年記念展「愛、深き淵より。」を開催します。
自然をやさしいまなざしで見つめ、自分自身と向きあい続けた富弘さんの心の軌跡を、作品とともに紹介します。



