レトロな町並みで現代アートを楽しむイベント「鞆の浦 de ART2026」が27日、広島県福山市の鞆の浦地区で始まった。14回目の今回は20組のアーティストの絵画、造形、映像などを10か所で展示している。10月18日まで。
漆のヤギが来場者を迎える
町並み保存拠点施設「鞆てらす」では、漆を染み込ませた綿で作った大小のヤギが隊列をなす作品「群れでなく道として」が、来場者を2階へといざなう。作者の彫刻家・高垣リミさん(三重県伊賀市)は「鞆の浦の人たちや観光客に寄り添い、一緒に前に進んでいく姿を表現した」と語る。
子どもたちと作った妖怪の物語
その2階では、映像作家・矢吹貴子さん(京都市)の「港坊主/MinatobOzu」を上映。市立鞆の浦学園7年生とともに、架空の妖怪を実話風に仕立てた「モキュメンタリー」作品だ。矢吹さんは「子どもたちが妖怪を生み出し、物語を紡いでくれた。虚構と現実の境目の物語を楽しんでもらえたら」と話す。
歴史と文化に触れる散策を
実行委員会の岡本純夫委員長(75)は「鞆の浦は古くから人とモノが行き交う場所だった。現代アートを入り口に散策し、歴史と文化に触れてほしい」と呼びかける。
問い合わせは福山商工会議所産業課(084・921・2349)。会場などは公式サイト(https://tomonoura.com/)に掲載している。