通販大手ジャパネットホールディングス(HD、長崎県佐世保市)が建設した長崎スタジアムシティは、14日に開業2年を迎える。プロバスケットボールチームの長崎ヴェルカがホームコートとする「ハピネスアリーナ」は利便性に優れており、コンサート会場などとしても使われている。関係者は「アリーナを中心に実績を重ねていき、長崎を盛り上げていきたい」と期待を寄せる。
キャリアフェスでスポンサー企業がブース
9月12日、ハピネスアリーナで「キャリアフェス」が開かれた。J1のV・ファーレン長崎や長崎ヴェルカのスポンサー企業30社がブースを構え、新卒採用だけでなく、キャリア採用の説明会も行った。
ちょうどこの日はV・ファーレン長崎の試合日。会場にはユニホームを着た来場者も見られ、試合前に気軽に話を聞きに来ていた。ブースに出展した「トランスコスモス」の担当者は、「アリーナの非日常感の中でイベントができ、関心がない層にも会社のことを知ってもらうことができる」と語った。
アリーナの幅広い活用と年間102件の実績
今回のイベントを企画したグループ会社「リージョナルクリエーション長崎」の中尾彰秀部長代理は「自社のアリーナを生かして、人が集まる時にイベントを開催できるのは魅力。長崎の地域創生の一助になり、スポンサー企業ともウィンウィンの関係だ」と意義を語る。
ジャパネットHDでは、アリーナの幅広い活用を進めている。長崎ヴェルカは昨季、アリーナで34試合のホーム戦を行った。毎月開かれる「ザ・ゴールデンステージ」では、演歌歌手などが出演。主に高齢者層を対象に幅広い支持を集めている。過去には子ども向けの体操教室やスケート場としても活用され、地域の交流拠点としての役割も担っている。
ジャパネットHDによると、昨年10月からの1年間で計102件のイベントが開催された。10月1日に行われた記者会見で高田旭人社長は「今まで他の施設がやってきたことをスライドして開催するよりは、新しいイベントを呼んでいる感覚がある」と語り、「『長崎でこんなにエンタメが成り立つんだ』と業界に伝え、長崎全体の評価を上げるためにも、アリーナの稼働率を高めていきたい」とした。
ピーススタジアムでも48件、来年夏には大型ライブ計画
サッカー専用スタジアムのピーススタジアムは、昨年10月からV・ファーレン長崎の試合を含め計48件のイベントが開かれた。サッカーのシーズン中は芝生の上でイベントが開催できないものの、芝生の張り替えを実施する夏頃にドッグランなどの企画を行っている。来年夏には、開業直前に長崎市出身の歌手、福山雅治さんが出演した記念ライブ以来の大型ライブイベントを計画している。高田社長は「長崎の人が味わったことのない世界を作っていきたい」と意気込んでいる。