愛知・名古屋アジア大会(読売新聞社協賛)の公式マスコット「ホノホン」が、じわじわと人気を集めている。大会開幕から関連グッズの売り上げは上昇し、4日の閉幕を前に一部商品は売り切れが発生するほどだ。目指すは、2025年の大阪・関西万博公式キャラクター「ミャクミャク」のようなブレイクだ。
「ホノホン」の公式設定とデザイン
ホノホンは、「アスリートたちの心に宿る熱い想いが炎となり愛知・名古屋の守り神であるシャチホコとひとつになって誕生した」とされている。名前は、炎の語源とされる「火の穂(ほのほ)」からきている。出身地は「アスリートの心の中」、好きな色は「赤色」で、スポーツをすることが好きだ。チャームポイントは「大きな目とシャチホコのような耳」で、弱点は「頑張りすぎるとすぐに眠くなる」こと。以上が、公式なキャラクター設定だ。
大会側のデザイン公募に約260件の応募があり、愛知県小牧市在住のグラフィックデザイナー・中川義千(よしゆき)さんのデザインが選ばれた。戦国時代以来、「傾奇者(かぶきもの)」を生み出してきたという愛知の土地柄にちなみ、目の周りには歌舞伎のように赤い隈取りが縁取られていることも特徴だ。マスコットに採用された2024年夏頃から、大会PRの「顔役」として活動してきた。
開幕後に知名度が急上昇、売り切れも
当初の知名度はさっぱりだった。それでも、着ぐるみのホノホンを様々なイベントに参加させたり、ホノホンがデザインされたグッズを増やしたりするなど、顔見せの機会を徐々に増やした。知名度が急上昇したのは大会が開幕してから。大会組織委員会によると、競技会場の物販ブースや、名古屋市の繁華街・栄のパブリックビューイング会場に設置された物販コーナーでは、一部の商品が売り切れた。パブリックビューイング会場での人気のグッズは、1位がマグネット、2位がピンバッジ。名古屋駅に設置されている大会情報などの案内所「おもてなしインフォメーションカウンター」では、ホノホン関連グッズを買える場所を尋ねる利用者もいたという。
じわじわ広がる人気ぶりに、組織委の担当者は「人気が高まってきていることを実感するようになってきた。子どもたちから『かわいい』と言ってもらったり、かばんに人形が付いている人を見かけたりするとうれしい」と語る。また、別の担当者は「試合観戦の思い出やお土産などとして様々な形で、大会が終わった後も愛されてほしい」と話す。
「ミャクミャク」に続く存在へ
マスコットキャラクターと言えば、昨年行われた大阪・関西万博で公式キャラクター「ミャクミャク」の人気が沸騰したのは記憶に新しい。万博終了後もその人気は衰えず、現在でも各地で活躍している。ホノホンも、大会のレガシーとして、長く愛される存在になるかもしれない。