青森屋、冬の風物詩「ねぶり流し灯篭」を2026年12月から開催 16年目
青森屋、冬の風物詩「ねぶり流し灯篭」を2026年12月から開催

青森県三沢市の「青森屋 by 星野リゾート」は、2026年12月3日から2027年3月6日までの期間、冬の風物詩「ねぶり流し灯篭」を開催する。同施設は「のれそれ青森 ~ひとものがたり~」をコンセプトに、祭りや方言、食などの青森の文化を体験できる滞在を提案している。

ねぶたの起源を雪景色の中で再現

青森には四季折々の魅力があるが、中でも代表的なのは夏の祭り。その象徴であるねぶたを、雪景色が美しい冬にも楽しんでほしいという思いから、同取り組みが企画された。2011年に開始し、今冬で16年目を迎え、同施設を代表する冬の風物詩となっている。

この冬は、ねぶたの起源である「穢れや睡魔を払い流す」という歴史的な意味合いに着目。何かと忙しない師走や寒さで心身がこわばりがちな季節だからこそ、通常は夏にしか見られないねぶたと冬の雪景色の中で、日常の疲れや緊張感を払い、頑張った自分を労わるリセットのひとときを提供する。

露天風呂の池に浮かぶ「雷神」ねぶた

青森ねぶた祭の起源「ねぶり流し」は、睡魔を払い、穢れを川や海に流す行事とされる「灯篭流し」が東北地方で呼ばれる名称で、青森ねぶた祭の起源となったと言われている。同施設では、宿泊者が書いた願い事を乗せた小灯篭とねぶたを露天風呂「浮湯」の周りの池に浮かべ、この行事を再現した。

露天風呂を囲む池に浮かぶねぶたの題材は、水と雷を司り、穢れを洗い清める「雷神」。同企画開始以来、疫病や邪気から人々を守る「鍾馗」、知恵や開運をもたらす「毘沙門天」が登場してきた。2022年からは、災いや邪気を払い、さらなる発展を願う想いで制作された「雷神」が登場し、入浴する人々を見守る。力強い造形と幻想的な灯りが白い雪の中に浮かび上がり、湯浴みを演出する。

祭りを連想させる笛の音色とともに

青森は冬が長く、夏の暑さは短いため、人々はその短い夏にエネルギーを注ぎ、祭りに熱狂する。青森の夏祭りには、熱気とともに、夏が短いからこそのはかなさも感じられる。

22時から23時の時間限定で、青森ねぶた祭のお囃子を収録した笛の音色が露天風呂に流れる。しんしんと降る雪とあたたかな湯気に包まれる中、はかない笛の音色に耳を傾けることで、日常の考えごとから自然と解放され、脈々と受け継がれてきた祭りに思いをはせながら、心身を解きほぐす湯浴みを楽しめる。