奈良・御所のシャッター街で「2日間だけのオープンシャッター」イベント、起業希望者がカフェやエステサロンを出店
御所のシャッター街で2日間出店イベント、起業希望者が活気を創出 (06.03.2026)

奈良・御所のシャッター街で「2日間だけのオープンシャッター」イベントが開催

奈良県御所市中心部の新地商店街では、シャッターが下りたままの店舗が目立つ状況が続いています。しかし、このたび、7日と8日の2日間にわたり、空き店舗を活用した特別なイベント「2日間だけのオープンシャッター」が実施されます。この取り組みは、起業希望者らがカフェやエステサロンなど7店舗を出店し、地域に活気を取り戻すことを目的としています。

商店街の現状とイベントの背景

新地商店街は、JRと近鉄の御所駅と御所まちを結ぶ約150メートルの通りに位置しています。最盛期には30店以上が営業していましたが、現在は10店ほどしか残っておらず、「シャッター街」として知られています。市などは、2017年からコロナ禍による中断を経て、毎年このイベントを開催してきました。空き店舗を会場に、起業希望者らが市主催の「商人塾」で学び、腕試しや自店のPRを兼ねて出店する機会を提供しています。

出店者の熱意と夢

今回の出店者の中には、2025年2月に御所市柏原で喫茶店「キッサアコ」を開店したばかりの藤永亜衣さん(37)がいます。藤永さんは、「昭和レトロなお店の雰囲気を味わってほしい」と語り、コーヒーと家業の履物を持参して7日のみ出店します。長年の夢であった自分の店を持つことが叶いましたが、経営経験がなく、2024年10月から商人塾に通って学んできました。イベントでは、「新しいお客さんと出会いたい」と期待を寄せています。

また、ネパール出身のカルマ・ギャルゼン・シェルパさん(55)も参加します。本業は特殊伐採ですが、ヒマラヤ山岳ガイドで有名なシェルパ族の出身です。シェルパさんは、「御所の葛城山でガイドしながら、おもてなしを大切にするシェルパ文化を体験できる店」を開くことを夢見ています。当日は、シェルパ独特のニンニクと唐辛子が利いたカレーやネパール紅茶などを販売し、地域に新たな文化を紹介します。

多様な出店内容と地域への影響

このイベントでは、自家焙煎コーヒー、地元の米と野菜、自家製酵母パンなどの店舗も並びます。詳細はインスタグラムで確認できます。これらの出店は、単なる一時的なイベントではなく、商店街の活性化や起業支援につながる重要な取り組みです。御所市は、空き店舗の活用を通じて、地域経済の再生とコミュニティの絆を深めることを目指しています。

「2日間だけのオープンシャッター」は、シャッター街に一時的な活気をもたらすだけでなく、起業希望者にとって貴重な実践の場を提供しています。参加者たちの熱意と創意工夫が、御所の街に新たな風を吹き込むことが期待されます。