名古屋駅周辺のまちづくりを官民一体で検討する「名駅グランドデザイン懇談会」の初会合が28日、名古屋市公館で開催された。市や愛知県、国、名古屋鉄道、JR東海などの幹部ら46人が出席し、今後の再開発の方向性について意見を交わした。懇談会では主に実務者レベルでの議論を進め、本年度中に具体的な方向性をまとめる予定だ。
市長が意欲表明、座長が提言
初会合の冒頭、広沢一郎市長はあいさつで「この会議での議論が次代に向けた確かな一歩となるように全力で取り組む」と述べ、再開発への強い意欲を示した。冒頭部分以外は非公開で行われたが、市の説明によると、座長に就任した名古屋大学未来社会創造機構の森川高行特任教授が講演を行い、駅周辺道路における歩行者空間の充実や、近隣の商店街や卸売市場といった個性的なエリアと駅を結びつけて魅力を高めることなどを提言した。
リニア開業遅れと名鉄計画見直しが背景
この懇談会は、リニア中央新幹線の開業時期が遅れ、名古屋鉄道による駅前再開発計画も見直しとなったことを受け、名古屋市が働きかけて設置された。会合後、名古屋鉄道の籾山貢専務執行役員は「あらゆる角度から検討を進めている」と説明。JR東海の深見健史執行役員は「できる限り前向きに議論に参加していきたい」と述べ、協力的な姿勢を示した。
今後のスケジュール
懇談会は今後、実務者レベルの会合を重ね、本年度中に再開発の方向性をまとめる方針。官民が連携し、名古屋駅周辺のさらなる発展を目指す。



