福島県は、2026年度を初年度とする新たな観光戦略の策定に乗り出した。県内の観光資源を最大限に活用し、訪日外国人旅行者の増加を図るとともに、持続可能な観光地域づくりを推進することが目的だ。
戦略の背景と目標
福島県を訪れる外国人旅行者は、東日本大震災以降減少したが、近年は回復傾向にある。しかし、東京や京都などの主要観光地に比べると依然として低調であり、県はさらなる誘客促進が必要と判断した。新たな戦略では、2026年度から2030年度までの5年間を計画期間とし、訪日外国人旅行者数を2025年度比で倍増させる目標を掲げている。
具体的な施策
戦略の柱として、以下の3点を挙げている。
- 観光コンテンツの充実:県内の自然景観や歴史文化、食などの観光資源を磨き上げ、外国人に訴求力のある体験型コンテンツを開発する。
- 受入環境の整備:多言語対応の強化や無料Wi-Fiの整備、キャッシュレス決済の普及など、外国人旅行者が快適に過ごせる環境を整える。
- プロモーションの強化:海外の旅行博への出展やSNSを活用した情報発信、インフルエンサーの招聘など、効果的なプロモーションを展開する。
持続可能な観光への取り組み
また、オーバーツーリズムを防ぎ、地域住民の生活環境や自然環境を守るため、持続可能な観光の推進も重視する。具体的には、観光客の分散化や地域住民との協働による観光振興、環境負荷の低減などに取り組む。
今後のスケジュール
県は2025年度中に戦略案をまとめ、パブリックコメントを経て、2026年3月までに正式な戦略を策定する予定だ。関係者からは、実効性のある戦略にするために、観光事業者や地域住民との連携が重要との声が上がっている。
福島県は、新たな観光戦略を通じて、国内外から多くの人々に訪れてもらえる魅力的な地域づくりを目指す。



