雪かきをスポーツに変えた小樽の挑戦
朝、内側の窓だけを開け、冷たい空気をスーと体の中まで吸い込む。一日の始まりだ。「さあ、今日もスポーツ選手権に参加するのだ」と、手に力を入れる。この感覚は、北海道小樽市で広がるユニークな取り組みから生まれたものだ。
老々除雪の解消を目指すプロジェクト
去年、新聞の地方版で知った「雪かきはスポーツだ」という宣言。これは、小樽の中学生や高校生が雪かきにゲーム要素を加え、競い合うプロジェクトで、老々除雪の解消を目指している。すでに去年2月で12回目を迎え、地域に根付いている。
スポーツ音痴の私の心は、この発想に躍った。「そうか、雪かきは、スポーツなんだ」と気づき、体を鍛える決意をした。去年の夏から、シニアの体作り教室に通い始め、筋肉痛になるほど頑張っている。しんどい雪かきを楽しむため、選手権に毎日参加するために、努力を続けているのだ。
体作りで感じる変化
今冬、はじめての雪かきの日、スコップを持つ手が軽くなったように感じた。「さあ、楽しんでいこう」とひとりごとを呟きながら、ご近所皆さまの手を借りて、わが家の老々除雪の選手権に参加する。おとなりさんと「よく積もったねぇ」と挨拶を交わす光景は、地域の絆を深めている。
このプロジェクトは、単なる雪かきではなく、コミュニティの活性化や健康増進にもつながっている。シニア世代が体作りに励み、若者と協力することで、世代を超えた交流が生まれている。小樽市の冬の風景は、スポーツとしての雪かきで彩られている。



