ドローンで漁場探索の新技術実証会 福島・いわき市で初の試み
ドローン漁場探索実証会 福島いわきで新技術

ドローンが漁業の未来を変える? 福島で新技術実証会が開催

上空から漁場を探索するドローン技術の実証会が、13日に福島県いわき市の小名浜港で実施されました。主催した福島相双復興推進機構(福島相双復興官民合同チーム)によると、このようなドローンを活用した漁場探索は県内では前例がなく、技術導入が実現すれば漁業の効率化や生産性の向上に大きく貢献すると期待されています。

従来の漁場探索の課題と新技術の必要性

現在の漁場探索は、熟練した漁業者の経験や勘に大きく依存しており、次世代への技術継承が難しいという課題を抱えています。さらに近年では、海水温の変化に伴い魚の回遊ルートが変動し、漁場探索のために漁船を走らせる際の燃油高騰も漁業経営に重い負担となっています。こうした背景から、より効率的でコスト削減につながる新技術の開発が強く求められていました。

「ハマドリ3000」など2機のドローンを投入

今回の実証会では、ドローン開発企業のハマ(南相馬市)と連携し、水上で発着可能な「HAMADORI(ハマドリ)3000」を含む2機のドローンを用意しました。これらのドローンは最高で約70メートルの上空から広範囲の海面を監視し、漁場の形成を示す鳥山やナブラの出現、うねりなどの海面変化を捉えることを試みました。ハマの社員が小名浜港で機体を操作し、漁業者はモニターの映像を通じて海上の様子をリアルタイムで確認しました。

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運用上の課題を洗い出し、早期の社会実装を目指す

この実証会の主な目的は、映像の解明度や通信の安定性といった運用上の課題を明確にすることにあります。機構の担当者は次のように語りました。「漁業者が自らドローンを操作し、安価に運用できる体制が整えば、生産性向上につながる可能性があります。早期の社会実装を目指して取り組んでいます」。新年度には、船上からドローンを飛ばす実証会も計画されているとのことです。

現場の漁業者からも期待の声

酢屋商店(いわき市)の漁船で船頭を務める杉山三夫さん(68)は、新技術に対して大きな期待を寄せています。「15キロ先の魚群まで船では40分かかりますが、ドローンではわずか10分で済みます。レーダーで魚群を見つけ、ドローンで上空から確認すれば魚種を把握し、より単価の高い魚を選ぶことも可能になるでしょう」と語り、技術導入による漁業の革新に前向きな姿勢を示しました。

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