鹿児島県内29漁協が統合し「JFかごしま」が設立 経営基盤強化へ新たな一歩
鹿児島県内の41漁業協同組合のうち、29漁協が4月1日に統合し、新たに「鹿児島県漁業協同組合(JFかごしま)」が設立されました。この統合は、販売・仕入れ機能の強化と効率化を通じて、漁協の経営基盤を強化することを目的としています。
新組合の組織体制と今後の展望
新組合の本所は、これまで県漁業協同組合連合会があった鹿児島市城南町に設置され、各組合の事務所は支所として機能します。組合員数は准組合員を含めて約7300人にのぼり、販売取扱高は2024年度で約426億円に達しています。今後は、残る12漁協についても統合を目指していく方針が示されました。
記念式典での決意表明と期待の声
設立を記念した式典が同日、鹿児島市内のホテルで開催されました。市田恵八朗代表理事組合長は式典で、「漁業環境は、資源の減少や燃油資材の高騰、担い手不足など、厳しい現実に直面しています。稼げる漁業を実現し、次世代に豊かな海を継承していくことが私たちの使命です」と力強く決意を述べました。
また、県商工労働水産部の北村貴志部長は祝辞の中で、「新組合が地域経済の振興と発展を担う中核組織となることを期待しています」と述べ、統合による地域への貢献に大きな期待を寄せました。
統合の背景と課題
今回の統合は、以下のような漁業を取り巻く課題に対応するための戦略的な取り組みです:
- 漁業資源の減少による収益性の低下
- 燃油や資材の価格高騰によるコスト圧迫
- 後継者不足や担い手の減少という構造的な問題
これらの課題を克服するため、統合による規模の経済を活かし、販売力の向上や仕入れコストの削減を図ることが求められています。新組合は、持続可能な漁業の実現と地域経済の活性化に向けて、具体的な施策を展開していく見込みです。



