浅草神社・三社祭2日目、子ども神輿「子之宮」が44町会を渡御 次世代に祭りの心を継承
浅草神社・三社祭2日目 子ども神輿「子之宮」44町会渡御

威勢のよい声を響かせながら、神輿を担いで境内を練り歩く子どもたち。2026年5月16日、東京都台東区の浅草神社で行われた三社祭2日目には、44町会の神輿が町を練り歩く町内神輿連合渡御が行われました。特に注目されたのは、小中学生が子ども神輿「子之宮」を担ぐ神事で、参加した子どもたちは元気な声を張り上げながら、地域に受け継がれてきた祭り文化に触れました。

44町会の神輿が集結

正午過ぎ、各町会の神輿が続々と出発。街にはお囃子の軽快な音色と、担ぎ手たちの威勢のよいかけ声が響き渡りました。午後3時半には浅草神社境内で「子之宮」渡御が行われ、44町会から小中学生約90人が参加。大きく「ワッショイ」と声を上げ、大粒の汗を流しながら真剣な表情で神輿を担ぎました。

「子之宮」の由来と新たな取り組み

三社祭は、628年に隅田川で拾い上げられた観音像を安置した3人を祀る祭礼として知られています。しかし、拾い上げられた後、地元の子ども10人が草を使って小さなお堂を作り、一晩ほど観音像を安置していたとされる言い伝えはあまり知られていません。その10人の子どもを祀る「十社権現社」はかつて神社境内にありましたが、戦禍で焼失しました。

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新型コロナ禍では祭り全体の規模が縮小。次世代を担う子どもに神輿を担ぐ機会を持ってほしいとの思いから、2年前に「子之宮」渡御を始めました。子之宮には10人の子どもの御霊が宿るとされています。

より理解を深めて史実を知ってもらおうと、2026年3月、新たな十社権現社を建立。木製の小さなお社は、当時の伝承をイメージして造られました。今回神輿を担いだ参加者は、事前説明会で神社や祭りの歴史を学んで臨みました。

参加者の声

家族そろって三社祭が好きで、双子の兄弟で参加した兄で小学5年の宮本尊さん(10)は「両親が神輿を担ぐ姿がかっこよくて参加した。しっかり肩を入れて大きな声を出せた」と笑顔。弟の翔さん(10)は「緊張感はあったし暑かったけど、いい経験になった」と話しました。2人そろって「早く大きくなって、大人神輿を担ぎたい」と目を輝かせました。

神社総代の一人で神社奉賛会の冨士滋美副会長(77)は「お互いが思いやりを持ちながら神輿を担ぐことで、町や社会を学べる。この町では、そうやって皆が大人になってきた」と意義を語り、「自分たちの町に誇りを持ってほしい」と願いました。

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