名古屋市が市道「弥富相生山線」の工事再開に向けて説明会を実施
名古屋市は、天白区に位置する市道「弥富相生山線」の相生山緑地区間における工事再開について、詳細な説明会を開催しました。この説明会は、市民への情報提供と理解促進を目的として、天白区役所で実施され、多くの関心を集めました。
市民約430人が出席し、環境配慮と防災効果を説明
説明会には、地域住民を中心に約430人の市民が参加しました。市の担当者は、工事再開に至る経緯を詳しく説明し、2023年度以降に実施された市民アンケートや学識者への聞き取り調査を基に、環境に配慮した手法での工事再開を決定したことを明らかにしました。
さらに、周辺施設への所要時間の短縮効果や、天白川が氾濫した際の浸水想定図を示し、開通による利便性向上と防災機能の強化を強調しました。これにより、地域の安全性とアクセシビリティが大幅に改善される見込みです。
ヒメボタル生息地への配慮と予算措置
一方、相生山緑地には光に弱いとされるヒメボタルが生息していることから、市は遮光設備の設置などを検討していることも説明しました。この措置は、生態系への影響を最小限に抑えながら、工事を進めるための重要な取り組みとして位置付けられています。
名古屋市は、2026年度の当初予算案において、同線の工事再開に向けた測量や地質調査費用として、4000万円を計上しました。この予算措置は、工事再開の具体的な準備段階に入ったことを示しています。
過去の経緯と市長の意向
同線を巡っては、河村たかし前市長が2010年に環境への影響を理由に工事を中断していました。その後、広沢一郎市長が昨年11月に再開の意向を示し、今回の説明会へとつながりました。この経緯は、環境保護と都市開発のバランスを模索する長年の課題を反映しています。
市は、今後も市民との対話を継続しながら、工事の進捗状況を適宜報告していく方針です。地域の声を尊重しつつ、持続可能な都市整備を推進することが期待されています。



