埼玉県北東部で隣接する加須市と久喜市で4月に実施された市長選挙において、いずれも40歳前後の若手市長が誕生した。加須市では元県議会議員の高橋稔裕氏(42歳)が、久喜市では元市議会議員の貴志信智氏(39歳)が初当選を果たした。高橋氏は対立候補であった元市議会議長を、貴志氏は3選を目指した現職を、それぞれ予想を上回る大差で破る結果となった。
若さを前面に出した選挙戦
初当選を飾った両氏に共通していたのは、出陣式後に自転車で遊説に出発するなど、自らの若さを積極的にアピールした点である。高橋氏は最大の争点となった東武伊勢崎線加須駅の空きビル問題について、銀行員としての企業経験を活かし、解決に全力で取り組む姿勢を強調した。一方、貴志氏は多額の箱モノ事業や検討案が相次ぐ市政に対し、物価高騰で苦しむ市民の生活を守るためにも、予算配分や財政状況の抜本的な見直しが必要だと鋭く指摘した。両氏の演説を直接聞いた有権者からは、こうした具体的な訴えが心を掴んだとの声が多く聞かれた。
今後の課題と議会運営
しかし、両市議会には対抗馬を支援したベテラン議員が少なくない。新市長が掲げた政策や公約が議会で承認されるのか、まずは両氏の議会運営の手腕が注目される。若手市長の挑戦は始まったばかりであり、今後の市政運営が期待される。



