福井知事、北陸新幹線小浜先行開業案を慎重検討 就任3カ月で初見解
福井知事、北陸新幹線小浜先行開業案を慎重検討

福井知事、北陸新幹線小浜先行開業案を慎重検討 就任3カ月で初見解

福井県の石田嵩人知事は1月28日の就任から3カ月を迎えるのに合わせ、本紙のインタビューに応じた。北陸新幹線で未着工となっている敦賀以西を巡り、小浜駅までの区間を前倒しで認可・着工する「小浜先行開業案」について、「費用負担軽減や、早期全線開業に資する可能性をしっかりと検討していきたい」と慎重に述べた。石田知事がこの案への見解を示すのは初めて。

石田知事は現職知事として全国最年少で就任。就任1カ月足らずで2026年度当初予算案を編成し、県議会2月定例会に臨むなど、怒濤の3カ月を過ごした。今月16日には北陸新幹線敦賀-新大阪間に関する与党整備委員会での意見聴取に、現行の「小浜-京都ルート」での延伸を求めた。

小浜先行開業案は杉本達治前知事が2025年の年頭記者会見で打ち上げたもの。敦賀以西の議論を前進させるための一手とみられたが、近隣県からはあまり賛同が得られなかった。

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石田知事は「小浜先行開業の前向きな側面としては、事業費の将来的な物価高騰分を縮減でき、施工時期を分散することで作業員をより確保することができるといった効果があると聞く」と述べた。その一方、ルートの再検証が進んでいることから、可能性を慎重に検討するとみられる。

若手職員による若者のための政策強化

石田知事はインタビューで、27日に始動した「若者躍動プロジェクトチーム」の狙いを「(福井県が)若い世代に選ばれる地域にするため」と説明。県の歴代トップが原子力事業者らに求めてきた原発の使用済み核燃料の県外搬出に関しては「同様の考えで臨みたい」と答えた。

-「若者躍動プロジェクトチーム」で今後どのような取り組みをするか。

若い世代に選ばれる地域にするため、これまで以上に若者の声を聞きたい。若手職員による若者のための政策を強化していく。奨学金支援や地域活動の応援など、若者の夢や創意工夫を後押しする取り組みについて、3人のプロジェクトチームリーダーと具体的に議論していきたい。

-北陸新幹線敦賀以西の着工に必要な国の予算は2年連続で見送られた。

今は重要な局面。県議会、経済界としっかり連携し、ルート議論を早期に終結させることに力を入れたい。2027年度の認可・着工を実現するには、地元(地下水問題で揺れる京都)の理解をしっかりと得て、今国会中か遅くとも年内に京都市内のルートと駅の位置を決定する必要がある。建設促進同盟会会長として沿線自治体などと緊密に連携し、大阪までの早期全線開業を強く求めていく。

-原発の使用済み核燃料の県外搬出を絶対とする姿勢は今後も変えないのか。使用済み燃料の再処理の際などに発生する「高レベル放射性廃棄物」の最終処分も県外が前提か。

発電は引き受けてきたが使用済み核燃料の県外搬出は、(福井県は)栗田知事以来、一貫して方針を示してきた。今後も同様の考えで臨みたい。高レベル放射性廃棄物に関しても県外で対応すべきだ。電力供給を受けてきた国民全体で解決しなければならない。

-国のエネルギー政策に求めることは。

事業者が安全投資や人材確保を進めていくためにも、国はカーボンニュートラル(温室効果ガス排出実質ゼロ)の実現を目指す2050年以降も見据えた原子力の将来像をより明確にする必要がある。

インタビューの聞き手は日刊県民福井の阿部和久社長で、20日に実施。詳報を2回に分けて掲載する。

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