2026年5月29日に発表された国勢調査の速報値により、中部9県においても人口減少が加速し、その影響が一部の主要都市にまで及んでいる実態が浮き彫りとなった。
愛知県、初の人口減少
愛知県は1950年以降、初めて人口が減少に転じた。市町村別では、名古屋市などわずか10市町で増加したにとどまり、全体の8割に相当する44市町村で減少が確認された。特に、豊根村を含む4町村では減少率が10%を超え、深刻な状況を示している。
静岡県の減少幅、全国2位
静岡県の人口は前回調査から16万4357人減少し、その減少数は北海道に次いで全国2位となった。この大幅な減少は、県内の多くの地域で人口流出が進行していることを示している。
石川県、能登半島地震の影響顕著
石川県では、2024年の能登半島地震で被害が大きかった6市町で減少数が拡大した。子育て世代の流出に地震が拍車をかけたとみられ、半島先端の珠洲市では減少率が34%と県内最高を記録した。
岐阜市、55年ぶりに40万人割れ
岐阜県では、県庁所在地の岐阜市が市町村別で最も多い1万3546人の減少となり、1970年の調査以来55年ぶりに人口が40万人を下回った。都市部でも人口減少が顕著であることを示している。
三重県、過去最大の減少率
三重県は全29市町のうち27市町で人口が減少し、減少率は過去最大の4.3%に達した。多くの地域で人口減少が加速している。
長野県、減少率拡大
長野県の減少率は4.5%と、前回調査から2.1ポイント拡大した。人口が増加したのは、移住先として人気の南箕輪村など4町村のみで、南信州地域や木曽地域を中心に15町村で減少率が10%以上となった。
滋賀県、65年ぶりの減少
滋賀県は1960年の調査以来65年ぶりに人口が減少した。京阪神のベッドタウンとして人口増をけん引してきた湖南地域では、草津市が全国20位の増加数だった一方、竜王町や長浜市など多くの地域で人口減少が加速した。
富山県、100万人割れ
富山県は1950年以降初めて人口が100万人を割り、減少率と減少数が過去最大となった。県全体の人口減少が深刻化している。
福井県、全市町で減少
福井県は統計が残る1990年以降初めて、すべての市町で人口が減少した。山間部や沿岸部では減少率が10%を超える自治体もあり、地域ごとの格差が浮き彫りとなった。



