ゲーム界のアイコンが和菓子に変身 10カ月の開発期間を経て商品化
名古屋市守山区に本社を置く「青柳総本家」は、国民的ロールプレイングゲーム「ドラゴンクエスト」に登場する人気キャラクター・スライムをモチーフにした新商品「スライムまんじゅう」の開発を完了した。同社は2025年6月から約10カ月にわたり、スクウェア・エニックスとの共同開発を進めてきた。このユニークな和菓子は、愛知県内の販売店およびオンラインショップにおいて、4月17日から順次販売が開始される予定だ。
主力商品の形状がヒントに ゲーム会社への提案が実現
開発のきっかけは、同社の主力商品である「カエルまんじゅう」の形状が、偶然にもスライムのフォルムに類似していたことにある。後藤稔貴社長がこの類似性に着目し、直接スクウェア・エニックスに商品化を提案。両社の協力のもと、本格的な共同開発プロジェクトがスタートした。
約10カ月に及ぶ開発期間では、金型の制作や焼き印のデザインなど、製造工程の構築に重点が置かれた。完成した「スライムまんじゅう」は、薄皮でこしあんを包んだ製法で、味わいは従来の「カエルまんじゅう」と同一となっている。伝統的な和菓子の技術を活かしつつ、ゲームキャラクターの愛らしい外観を再現することに成功した。
全国への展開を視野に 期間限定販売でファンへアピール
青柳総本家の広報担当者は、「和菓子の技をいかした『スライムまんじゅう』を、日本全国の皆さんに食べていただきたい」と意気込みを語る。商品は1箱3個入りで、税込み価格は972円。販売期間は7月31日までの期間限定を予定しており、ゲームファンや和菓子愛好家の両方から注目を集めそうだ。
この取り組みは、伝統的な地元銘菓とポップカルチャーの融合を図った事例として評価される。名古屋を代表する和菓子メーカーが、ゲーム会社とのコラボレーションを通じて新たな市場開拓に乗り出した形だ。地域経済の活性化や、若年層への和菓子文化の普及にも寄与することが期待されている。



