三井三池炭鉱専用鉄道電気機関車が国の重要文化財に指定へ
国の文化審議会が文部科学大臣に対して行った答申により、福岡県大牟田市が所有する「三井三池炭鉱専用鉄道電気機関車」が重要文化財(美術工芸品・歴史資料)に指定される見通しとなりました。これが正式に指定されれば、福岡県内の重要文化財(同カテゴリー)は3件となります。
産業史と科学技術史における高い価値が評価
福岡県教育委員会および大牟田市によれば、今回の指定対象は、三池炭鉱で長年にわたり石炭輸送に活用された電気機関車4両です。特に、1908年(明治41年)に米国で製造された15トン車両は、現存する鉱山用電気機関車としては国内最古級の貴重な存在とされています。
さらに、ドイツ製の20トン車両も輸入され、1915年にはこれを模倣した国産の20トン車両が導入されました。そして1936年には、芝浦製作所によってさらに大型化した45トン車両が誕生し、1997年の閉山まで現役として活躍し続けました。
これらの機関車は、輸入車両から国産化を目指し、次第に大型化していった過程を如実に示しており、日本の産業史や科学技術史上で極めて高い価値があると判断されました。現在、4両の機関車は大牟田市西港町の三川坑跡で、土曜日、日曜日、祝日に無料で一般公開されています。
福津市の文化財も登録見通し
また、今回の答申では、福津市津屋崎にある「波折神社本殿・拝殿及び幣殿・手水舎・二ノ鳥居」が国登録有形文化財(建造物)に登録される見込みであることも明らかになりました。これにより、地域の文化遺産の保護と継承がさらに進むことが期待されています。
この動きは、九州地方の歴史的資産が国家的に認められる重要な一歩であり、地域のアイデンティティと産業発展の記憶を後世に伝える役割を果たすでしょう。



