宮内庁は17日、堺市にある国内最大の前方後円墳である大山古墳(仁徳天皇陵)の前方部に、土を盛って造られた「方形土壇」とみられる地形が存在することを明らかにした。同庁が行った調査への取材で判明した。
赤色立体図で詳細な地形を分析
宮内庁によると、レーザー測量のデータを基に作成された「赤色立体図」を用いて墳丘を分析。斜面が急なほど濃い赤色で表現されるこの図で、前方部の墳丘頂上付近から北側の後円部にかけて、3つの斜面や平坦面が一定間隔で並び、階段状の地形が確認された。特に、そのうち一つの斜面の西端が南方向に折れて続く様子が捉えられた。
未知の埋葬施設の可能性
前方後円墳では通常、後円部に埋葬施設が設けられるが、前方部に土壇が存在し、別の埋葬施設がある事例が知られている。今回の土壇状地形が確認されたことで、大山古墳にも未知の埋葬施設が残されている可能性が浮上。大王墓とされる巨大古墳の実態解明につながる手がかりとして注目される。
ただし、前方部の墳頂付近の東側と西側は崩落しており、土壇の正確な規模は不明。また、現地は草木が生い茂り、地形の詳細を直接観察することは難しいという。



